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最終的に求めるものは「時間」??

漫画キングダムの時代ドンピシャ、秦の始皇帝。
漫画は中華統一するまでのお話。(それ以降は書くのかな???)

始皇帝は漢字の通り、初めて中華を統一した「始」まりの王。
紀元前259〜紀元前210年。
彼は中華統一後は、交通規制、貨幣や計量の統一、万里の長城の整備や増設、法律を整えるといった、多くの業績を残しました。

学生時代、世界遺産として後世に残る、兵馬俑(pingmayong)を西安まで北京から12時間の夜行列車に乗ってみに行きました。
当時の都がその辺りだから、なんて中国は広いんだ、と感じたし、この大きな大きな中華統一だなんて、物凄いカリスマ性がなければ無理だな〜としみじみ浸りました。

始皇帝はわずか13歳の時に秦の王として即位しますが、「わずか」13歳と思うのは現代の感覚で、当時はもう13歳はわりと立派な大人だったんだろうな。
始皇帝の統治は厳しかったと言われ、代表的なのはこちら。

  • 郡県制

  • 焚書坑儒

  • 貨幣の統一を強制

  • 兵馬俑

  • 万里の長城を修復、増設

  • 匈奴討伐、ベトナム遠征

この中でも私は「焚書坑儒」厳しいな〜って思ってます。
儒教の教えを信じるな、俺を信じろ!なので、日本で言うと、キリスト教の踏み絵のような。(内容は違うけど感覚だけ)

思想と言論の自由を封じられるのは私は辛いな。好きなものを好きと言えない。

中華統一を目指した始皇帝は、最初は「戦のない世の中へ」と言う気持ちだったのでしょう。
バラバラな中華を統一すれば、平和になれる。

中華の民族を守りたかったから、異民族は徹底的に処分。入らせない。
バラバラになることへの恐怖感があったから、貨幣を統一、思想を統一、などなど統一へ力を注ぎます。


当初バラバラだった「陰性」の状態から、急激な「陽性」の状態へ。
急激にぎゅっと凝縮すると、「熱」がこもるもので、これが民衆の反乱かな。
始皇帝の政策は厳しかったので、始皇帝の死後、3年で民衆の反乱もあって秦は滅亡しています。

陰陽思想はこの時は既にあった哲学なので、このことを始皇帝が知らなかったはずはないんだけど、でも、それよりもバラバラになる「恐怖」の方が優ったんでしょうね。

また、始皇帝は49歳で亡くなってますが、晩年は「不老長寿」「永遠の命」を求めて、中華各地へ。
不老不死、不老長寿、永遠の命を授けるものは見つからず、この出先で始皇帝は亡くなりました。


不老長寿を始皇帝が求めた理由はなんなのか?
永遠に老けない、美しいままで、ここに関する願望よりも、これまた「私が死んでしまったら、また中華がバラバラになってしまう」と言う、その恐怖感があったのではないかと私は考えています。


「こうなってしまったらどうしよう」
「ああなってしまったらどうしよう」

この恐怖というものは、何も起こっていないことなのに、人を大きく狂わせますね。外側から見ているとわかるのに、自身に起こるとパニックになってしまう。人の感情は強いけど、脆いです。

こんなにも壮大なことを成し遂げた、始皇帝が最後に求めるものは、恐怖が根底にあったとしても、「時間=命」を求めた。人は思いつく限りのものを全て手に入れても、「時間=命」を求めるのであれば、ハナから、お金よりも、パートナーよりも、家よりも、車よりも、服よりも、カバンよりも、「時間=命」を先に手に入れた方がもしかすると幸せなのかもしれませんね^^

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