部下に対し、どう言えば話が通じるのか?
会社はさまざまな世代の人が集まります。
ジェネレーションギャップとでも言いましょうか。
どうしても世代が違うと感覚として伝わらないことがあるものです。お互いに。
今回は会社内での部下との関わりに悩む方からのお話。
と。
この内容として、誰も悪くない。
上司Iさんと部下Rさんの年齢差は5歳です。
私はこのお話を聞いたときに、Rさんは「陰性側」の女性脳タイプの方だなと感じました。
陰陽思想では、女性は陰性、男性は陽性の性質を持ちます。
そのため、東洋思想的な考え方からすると、上司Iさんは男性脳、部下Rさんは女性脳。この陰陽の違いが、ちょっとしたチグハグを起こしたのです。
男性脳は性質的に理論派。
女性脳は性質的に感情派。(直感型)
Rさんは「請求書をお願い」という連絡がきたことにより、頭の中でポンポンと思い浮かべたのでしょうね。
いつも〇〇会社とやりとりをしているのは〇〇さんだ。
だから〇〇さんに頼んでおこう。そうすれば一番スムーズだな。
よしよし、やっといてくれるのでこれでよし。
その結果が、「〇〇さんがいつもやってるので、頼んできました!」という返事です。
このお話を聞いたときに、「Rさんは男性だけど、女性脳寄りの考え方をする方だな」と気づきました。
さて、何度も申し上げますが、東洋医学・望診で私が大事にしているのは、「その人がどう感じるか」です。
人は関係ない。自分はどう感じるか。
IさんがRさんとの関係性をどうしていきたいのか?
嫌いであまり関わりを持ちたくないとか、仕事だけど人間関係を重視していないのであれば、「自分ですっ飛ばして考えず、ちゃんと最後の報告までしてくれる?」という一言でおしまいです。
けれども、大事な、コワーカーなのであれば、相手の考え方が女性的であり、自分が男性的なのだから、「このラインまでに何か自分で考えた形跡部分があるはずだ」と想像し、相手のことを考えて言葉を選びましょう。
「〇〇さんにお願いしてくれたってことは、〇〇社に請求書が遅れましたよということだよね。ありがとう!」
と。
RさんはIさんが自分のことを考えて言葉を選んでくれたとも考えず、スムーズに仕事が進んだ、と思うでしょう。
気づかせなくてもいいのです。
上司は部下に自分の有能さをわざわざ気づかせる必要はないのです。
部下は「ここ、すごく過ごしやすいな」とふと感じた瞬間に、初めて上司がそういう環境にしてくれたのだと、上司の有能さに気づきます。
部下にどうすれば話が通じるのか?
部下の性質を上司が理解し、物事が円滑に回るよう、言葉を選んで場を回すだけ。
それだけ^^