#8 到着

“ここに来たら みんな みんな仲間よ お待たせ 老若男女
誰でもいらっしゃいませ HEY！OHISAMA！
隣の人も一緒に
HEY！Clap your hands！Stand up！Everybody！”
日向坂46がおひさまの掛け合いがコミカルな楽曲から始まった「4回目のひな誕祭」

推しメンタオルを首にかけ
バッジ沢山のバックパック
おお〜っ！「おひさま」の方々だ！
何も身につけていない此方が申し訳なくなる
この後買いに行くんですと心に呟き
おひさまの流れに従い赤レンガ倉庫に向かった
すっご！「おひさま」だらけだ
もう完全に園児の気分になっていた

好奇心はMAXなのだが
できるだけ冷静を装いながら同年代のおひさまを探す
話しかける勇気はなかったのだけれど…

想像どおりやっぱり若い子たちが多い
でも同年代だろう「おひさま」
もしかしたら先輩かもな「おひさま」
ひとり勝手に安堵した

はじめて来たファンクラブブースや抽選会
目当てのグッズはペンライトだ
流れを観察しできるだけ自然体を装いながら
整理番号をもらったが確認すると開演後
項垂れながら諦めた
気を取り直して抽選会とファンクラブ会員証だ
QRコードにスマホをかざしてアクセスする
………？
アクセス集中で繋がらない
まあ良く分からんし抽選とか当たったためしないもんな
と秒で諦めた
でも会員証は欲しいが此方も繋がらない
なんやねん横浜！電波悪すぎやろ大都市のクセに！
いやいや失礼致しました大人気なく
仕方なく浜スタに向かうと通信が復活
無事にというか晴れて「おひさま」になれた気がした

開場まで時間が早いので中華街に向かった
何処もかしこも「おひさま」だらけ
中華街外郭の比較的空いてそうな店で昼食を済ませた

浜スタに到着するとグッズ売り場に向かった
欲しいのはペンライトだ
列に並んで用紙に2本と記入して
売場のカウンターに案内された
緊張感に包まれる
まるで海外で買い物している気分だった

「すみませんペンライトはお一人様1本までなんです」
「あっはい、じゃあ1本で」
「会場に入る前に点灯確認をしてください…」
「あっはい」

人生初のペンライトを手に入れたが
思い返せばかなりテンパってた気がする