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え、猿島って昔から観光地じゃなかったの?
‘’猿島”と聞いてなにを思い浮かべましたか?
ある人は「猿がいっぱいいるところ!」を思い浮かべたり、
またある人は「なにかの漫画に出てくる空想の島」を思い浮かべたり、
またまたある人は「八景島みたいなテーマパークの島」を思い浮かべたかもしれませんが、
これらのイメージは全て実際の猿島とは異なります。
というのも、
猿島には猿がいると思われがちですが、猿は1匹も見ることは出来ませんし、
ラピュタの世界観に似ているとは言われますが、現実に存在する島ですし、
残念ながら八景島のようなアトラクションも猿島にはありません。笑
しかし!!
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猿島には豊かな自然と一体化した要塞跡の異空間を堪能できたり、バーベキューや釣りなどのアクティビティも楽しむことができます!
とは言いつつ、猿島がここまで発展するには人という存在が欠かせなかったはずです。この記事では‘’観光地 猿島”となった時代よりも、もっとも〜っと昔の猿島と人の関わりの起源にせまっていきます…!
猿島の歴史は○○時代から
始まっていたなんて!!
観光客たちが今日フツーに立ち入っている猿島に一番古い時代で人がいたと確認されているのは何時代だと思いますか?
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答えはなんと縄文時代!!
実際に猿島内で縄文・弥生時代の貝塚や土器、石器片などが見つかっています。
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また、昔の猿島は島ではありませんでした。
縄文時代の早期は本土と陸続きであったため、人の往来も盛んだったのかもしれません。しかし、縄文時代中期には海面が上昇して、猿島は現在のように島となっていたと考えられています。
縄文・弥生時代は狩猟や農耕が全国的に盛んでした。また、当時は漁も行われていました。そこで重要な役割を果たしたのは『海蝕洞窟』でした。
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海蝕洞窟は猿島の北部でも見つかっており、そこからは貝塚も確認されています。
つまり、漁に猿島が使われていて、人が訪れていたのかもしれません!
まだまだ猿島の地中には埋まっている土器片や、石器片があると言われています。
勝手に掘り起こそうとするのは違法ですが、いつか猿島で発掘ツアーなんかがあったら是非参加して見つけてみたいものですね!✨
神の宿る島
昔の人々は高い木や鋭い所に神がいると信じていました。猿島は今の状態からも分かる通り、自然が豊かで高い木があったり、山なりの地形となっています。
平安時代になると、猿島に春日神社が創建されました。神奈川県神社庁の春日神社紹介HPによると、
猿島全島を境内とし、(中略)朝夕参拝する氏子の為に古来より現在地(※三春町)に遥拝の為の社があった。向きは今とは全く反対で、拝殿より猿島に向って拝するという世に稀な社であった。
また、鎌倉時代になると日蓮宗で知られている日蓮が猿島にある洞窟で修行をしていたとも言われています。現在も日蓮洞窟と呼ばれ、その場所は残っているのですが、残念ながら現在は台風の影響で実際に見学することは出来ません💦
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さらに月日が流れて江戸時代になると、猿島は公郷村の鎮守となり、人が住んだり島のものをみだりに持ち出すと祟りがあるとして、年に一度の祭礼時以外には島に近づく人はいませんでした。
これらのことから分かる通り、猿島は神が宿る地、言わば“聖域”として人々に崇められるようになり縄文・弥生時代とは打って変わって人々があまり寄り付かなくなっていきました。
次はあなたの番!
ここまで猿島と人との関わりのはじまりというものを伝えてきました。
人と猿島の関わりはいつの時代もその時、その場所で生きている人達によって生み出されてきました。これまでの変化を経て、今の猿島があるのです。
これからの関わりの形も今を生きる私たちにしか決めることは出来ません。
5年後、10年後、20年後……
もっと先の未来まで猿島という島は存在し続けます。これから先も観光地として在り続けるかもしれませんが、まだまだ猿島は様々な可能性を秘めているはずです。
猿島に来て、猿島を知り、猿島を感じれば、今これを読んでいるあなたにも猿島が秘めている可能性が見えてくるかもしれません!!
自然に包まれながら穏やかな時間が流れる猿島で歴史を感じてみませんか?