台湾神秘の離島「馬祖」のグルメ&お土産 8選!
台湾の離島「馬祖(まそ/ばそ)列島」で現代アートの祭典『馬祖ビエンナーレ(馬祖国際芸術島)』が2023年11月12日まで開催中!
前回は、アート作品を通して見た「馬祖」の奥深き文化・歴史を紹介しました。そこで、馬祖観光をさらに楽しむために、「馬祖」に来たら絶対に食べてほしい「馬祖グルメ」と「馬祖土産」を8つ紹介します!
▶アートの祭典『馬祖ビエンナーレ』と「馬祖」の文化・歴史についてはこちら!
食べるべき「馬祖グルメ」
1.馬祖ベーグル「継光餅」
「馬祖」で絶対に食べてほしいご当地グルメと言えば「継光餅(馬祖ベーグル)」。小麦粉の生地を丸めて釜の壁面に貼り付けて焼いたもので、ベーグルのように真ん中に穴が開いているのが特徴です。
明朝時代に軍糧として食べられていたことから、真ん中に開けた穴に紐を通し携帯していたと言われています。また、呼び名は当時の武将・戚継光の名前に由来しています。
時代とともに食べ方も変わり、最近ではオーブンで焼いた生地にハムや卵焼き、チーズ等を挟んで食べるようになりました。そのため、別名「馬祖ハンバーガー」とも呼ばれています。
馬祖で老舗の人気店は、南竿のグルメストリートにある「超群継光餅」。
オススメは「チーズ入り」! ふわっとゴマが香るしっとりした生地に、卵、豚肉、チーズが挟まれていて、シンプルながらもやみつきになる美味しさです。(美味しすぎて馬祖滞在中に2回食べました)
パン生地だけの販売もしているのでお土産に持ち帰って好きな具材でアレンジするのもアリですね!
2.魚の肉でつくられた麺「魚麵」
四方を海に囲まれた「馬祖」では海産資源が豊富です。そのため、「馬祖」の住民たちは魚を長く保存できるように、魚と小麦粉を合わせて麺を作っていました。それが今の馬祖名物「魚麵(ユーミエン)」になったそうです。
作り方は、小麦粉を加えた魚漿(魚をすり潰した液体)をこねて塊にし、1本1本麺状に切っていきます。これを太陽に晒すことで1年間保存が可能になるのだとか。
スープの味や具材はお店や家庭によっても異なりますが、モチモチと食べ応えのある「魚麵」は台湾本土ではなかなか出会えない独特な食感と味わいです。ぜひ、「馬祖」に来たら食べてみてほしい一品です!
3.「老酒」を使った料理&スイーツ
「老酒」は醸造酒の一種。「馬祖」の人たちにとって生活に欠かせない存在であり、今では「馬祖」の重要な産業の一つでもあります。原料に使うもち米は腐りやすく、醸造の季節は冬がメインとなります。
「老酒」をそのまま飲むだけでなく、海鮮料理、ピザ、麺線、ケーキ、豆花、ラテ等……「老酒」を使った様々な料理やスイーツ、ドリンクを楽しむことができます。
スイーツに洋酒やラム酒を使うように、「老酒」を使ったお芋のケーキもコクがありとても美味しかったです。
さらに、台湾で人気のスナック菓子「可樂果」が『馬祖ビエンナーレ』とコラボした「老酒×エビ」味も登場。まるでエビを食べているかと思うくらいエビの味が濃厚で、「老酒」が入っているだけにお酒にもやたらと合います。
他にも「馬祖」のファミマ限定で「老酒ラテ」も販売されています。(『馬祖ビエンナーレ』開催中は台湾本土でも販売中)「老酒」が甘いラテとも合うのには驚きでした! 飲んだ瞬間から身体がポカポカと芯から温まるのを感じました。
こうした「老酒」を使ったグルメを提供するお店が「馬祖」のあちこちで見られるので、ぜひ気になる「老酒グルメ」を見つけてみてくださいね。
【店舗情報】合方Have fun vege tables(海景下午茶)
ファミマ公式HP「馬祖限定商品」
4.「紅麹」を使った料理&スイーツ
老酒づくりのときに出た赤い酒粕「紅麹(ベニコウジ)」を使った料理も「馬祖グルメ」の一つです。「紅麹」は、蒸した米に紅麹菌を混ぜて、発酵させた米麹の1種。鮮やかな赤い色をしていることから、天然の食品着色料としても利用され、調味料や食品などに幅広く使われています。「馬祖」では多くの家庭で老酒を自製しているため、できた「紅麹」をビンに詰めて販売している家もあります。コレステロールや血液中の脂肪分を下げる効能があると医学的にも証明されている健康食材です。鮮やかな見た目をしていますが、においや味にクセはなく日本人の口にも合うと感じました。日本では沖縄等一部地域でしか食べることができないため、「馬祖」に来た際にはぜひ「紅麹料理」に挑戦してみてください!
5.豊富な「海鮮料理」
「馬祖」に来たら海鮮料理を存分に楽しもう!
中でも「ムール貝」は、台湾でも貴重な海産物です。身が大きく食べ応えもあり、ビタミンやミネラルなどの栄養分が豊富なのも嬉しいですね。その他にも、海老、イカ、トコブシ、黄魚(「馬祖」で有名な高級魚)など、蒸した海鮮に豪快に「老酒」をかけて味わう料理など、前述の「老酒」や「紅麹」を海鮮と合わせた料理も多いので、普段食べられないような魚料理をお腹いっぱい食べてくださいね!
おススメの「馬祖土産」
6.麺線×老酒
兵兵友禮百科行「老酒麵線」
「老酒麵線」は「馬祖」では身体の調子を整える時や産後に必ず食べる料理です。やや塩気のある「麺線(ソーメンのような細い麺)」を熱い湯に通した後、老酒や卵焼きと一緒に煮込むのが定番の食べ方だそう。
こちらは麺とダシがセットになっているインスタント麵のため、お湯で茹でるだけで出来上がり! 「馬祖」の食べ方に倣って卵焼き等、お好みの具材を足して食べると美味しさもUP。「老酒」の香りが独特で味わい深く、食べているとポカポカと身体が温まります。
【購入場所】兵兵友禮創意工坊
7.コーヒー×老酒
馬祖z.o小柒珈琲「HI!KAJU老酒香爐掛咖啡」(1箱5パック入り)
自家焙煎のスペシャルコーヒーに「老酒」の香りづけをした、きめ細やかな泡が特徴のこだわりコーヒー。2023年ITCE国際茶珈琲テイスティング大会で金メダルを獲得した名誉ある商品です。
袋を開けた瞬間から濃厚な「老酒」の香りが漂いますが、飲んでみるとさっぱりした口当たりで飲みやすく、やや苦味もあり大人っぽい贅沢な味わい。パッケージに書かれた兵士がコーヒーを注ぐイラストも可愛いので、自分用にはもちろん、コーヒーが好きな方へのお土産にも喜ばれるはずです。
8.スイカズラ×のど飴
馬祖好食「馬祖金銀花糖」(1箱約10個入り)
スイカズラ(金銀花)の葉っぱを使ったキャンディー。口に入れると、ふわっと上品な花の香り、ミントの清涼感、スイカズラ独特の甘さと苦味が広がります。薄荷のようなスースー感、漢方のような独特の香りなので、好き嫌いが分かれる味かもしれません。また、スイカズラは抗ウイルス効果があり、発熱、炎症などの熱症状の改善、アレルギー性鼻炎や皮膚炎にも効果的なことから風邪予防にも良いとされています。冬場の乾燥する季節に1つ持っておくと心強いですね。スイカズラの花の絵が描かれたパッケージもオシャレで可愛く、漢方や薬膳が好きな方、健康を気遣う方への贈り物にもピッタリだと思います。
気になる「馬祖グルメ」はありましたか?
台湾本土ではなかなかお目にかかれない「馬祖」ならではの美味しいグルメを、ぜひ『馬祖ビエンナーレ』の作品と一緒に楽しんでみてくださいね!
また、普段では見られない「馬祖」の違った一面、これまで目にすることのできなかった文化・歴史の裏側をアートから感じられる『馬祖ビエンナーレ』は一見の価値アリです。
2023年9月23日~11月12日まで開催しているので、ぜひこの機会に神秘の島「馬祖」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
▶アートの祭典『馬祖ビエンナーレ』と馬祖の文化・歴史についてはこちら!
記事執筆・写真:加賀ま波(MAHA)
●『馬祖ビエンナーレ』公式HP
●交通手段
台北-馬祖 飛行機「UNI AIR 立榮航空」
台北-馬祖 ジェット船「南北之星快輪」
●島内移動
タクシーを呼ぶ
スクーターを借りる
車を借りる
バス(北竿・南竿のみ│本数少ない)