「なんくるないさー」営業サポート課 K・F
その人が大切にしている言葉を知ることで、その人の考え方や生き方に、もっと触れられるかもしれない。「あ、もっと知りたい」そう思う、きっかけになるかもしれない。
そんな想いで始めた、名優で働く人が大切にしている言葉についてインタビューする「a motto(ア モット)」。
第9回は、営業サポート課で働くK・Fの a motto です。
ー 大切にしている言葉を教えてください。
私の好きな言葉というか、皆さんよくご存じの沖縄の方言なんですけど。
「なんくるないさー」です。
私、元々すごく緊張しいで。誰かの前で発表するとか、とても苦手なんですけど。
そういう時に「なんくるないさー」って言葉を思い出して。失敗しても死ぬわけじゃないし、という感じで、自分を安心させています。
でも最近、この言葉の本当の意味を知ったんですよ。
ー 本当の意味?
子供がエイサーを習っているんですけど。小さい太鼓とかを叩きながら踊るやつですね。
それで沖縄の先生とお話しする機会があって。
「なんくるないさー」いいですよね、みたいな話をしていたら。本当の意味、知ってる?って。
正式には、なんくるないさーの前に「まくとぅそーけー」が付く。だから本当は「まくとぅそーけーなんくるないさー」なんです、と。
どういう意味ですか?って聞いたら「正しい行いをしていれば、おのずと結果はついてくるから大丈夫だよ」と教えてもらって。
気楽に考えようよ的なニュアンスで思っている人も多いと思うんですけど、本来は違ったらしいんですよ。
でもそれを知って、改めていい言葉だなって。
単に、安心材料としてその言葉を好きでいたんですけど。コツコツと正しいことをしていれば、自ずと結果はついてくるんだって知れて、更に好きになりました。
ー その言葉をもらった方は、勇気づけられますね。
そうなんです。単に平気平気って言ってるんじゃなくて。
あなたはちゃんとやっているんだから、ちゃんと上手くいくよってことを伝えているんですよね。
その人のことをちゃんと見ていて、頑張りを知ったうえで、上手くいくことを一緒に願う言葉。
とても素敵だなと思います。
ー ところで、Fさんが緊張しいっていうのは意外でした。
見えないかもしれないですけど、そうなんです(笑)。見せないように、気丈に振舞っています。
だから発表とかもすごく苦手だし、上手くいかなかったらどうしようって、心配になっちゃうんです。
夜気になって、中々寝付けなかったりするくらいに、心配性なんです。
たぶん、アドリブが苦手なんです。何を聞かれるかわからないとか、何が起こるかわからないとか。
失敗したくない、という思いが強いんだと思います。人に弱みを見せたくないタイプ。
今回のインタビューも、ものすごく緊張してます(笑)。
ー 営業サポート課、よくいけますね(笑)。臨機応変さが最も求められる部署な気がしますが。
確かにそうですね(笑)。
もしかしたら、本当は苦手なのかもしれない。
でも、チャレンジすること自体がすごくいいと思っているので。なんくるないさーとか、そういう言葉を自分に言い聞かせて、自分を奮い立たせています。
悩んでいるんだったら、行動を起こした方がいい。同じ失敗をするなら、やって失敗した方がいい。
そう思っているので、子供にも、まず取り合えずやってみなよと言っていています。
自分が何かを変えたいと思うなら、自分が動かないと変わらないよって。
嫌だ嫌だと思っていても、別に周りは変わらないから。自分から変える行動をとりなさいと。
― 子育てこそ、失敗したらって思ってしまいません?
そうなんです!
先回り先回りしがちで、逆に子育てをやりすぎてしまった感があって。後悔していることもあります。
特に一人目は、こうなっちゃったらどうしようとか、あれこれ手を出しすぎてしまったかなと思っています。なのでもっと、放任というか、任せてあげればよかったなって。
よく二人目はこういう性格になりやすいとか、言われると思うんですけど。あれは、親の子供への接し方が変わるというのもあると思うんです。
一人目の時は、なにもわからないから、あれもこれもとなってしまうけど。二人目は、ある程度のことは経験しているから、もっと任せられるとか。
今では、できることは自分でやってね。なんでもママに聞かないでと言ってます(笑)。
(聞き手:優一)
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