マイファミリー中期計画~妻の転職と夫の米留学~
※以下は、2020年2月の日記の転載で、NY州に転居する前の出来事になります。
我が家では子どもが生まれてからというもの、3年単位の中期計画を毎年作っている。ついでにB/Sと、CFも半期でレビューしているので合わせて「中計」と冗談で呼んでいる。
ちなみにP/L(家計簿)は、やらない。
夫婦二人なら住まいを今日は東京で明日は沖縄に移そうが、いつ会社に辞表を出そうが勝手である。
だが子どもが産まれると、それも3人もいると、祖父母の手助けがあり、地縁があり、保育園行政があり、何より子ども自身の「家・通り・街」や「昨日・今日・明日」の連続性に対する安心や愛着を大事にせねばならない。
5年前に子が産まれて以降、それまで追い求めてきた遊びやキャリアで諦めなければいけないものがあることに衝撃を受けつつ
「夫婦がやりたいことをやるにはそれなりに計画性が必要!」との考えに着地し、
冒頭のような「中計」を作る契機となった。
だから今回の転機も3年前や2年前から
「中計」を通じて夫婦でずっと考えていたことではある。
①まず私はついに転職した。
1月1日から認定NPOフローレンスの新規事業に参画している。
前職のIBM Japanは私にとって、チャンスをずっと与え続けてくれる
"Giving"な会社であったし、夫には「営業が、天職だね」と言われていた。
ただ3人を育てるという制約条件の中で、
社会の中で応援するには
・競争的な価値観よりはケアの価値観を
・メガグローバルな普遍性よりはコミュニティベースの多元性を
個人として身につけるには
・組織を動かす力よりは何を問題とするか考える力を
選んだ次第。
[新天地+初PMプロマネ+復職リハビリ+保育園2箇所]に目を廻しているところもあるけれど、概ね笑ってやっていけそうで、
送り出してくれた組織にも迎え入れてくれた組織にもしみじみ感謝している。
②今夏、夫が米国の大学院(Master)に進む。
今週合格の報が来て、夫は7月には会社を辞めて彼の地に行くであろう。
本当によく合格したと思う。
留学は、夫の婚約時からの希望であった。
一昨年に叶った私の南ア行きもそうだったように、
「それを叶えるようにする事」が双方のパートナーシップへのコミットメントだと
認識してきた節がある。
ゆえに私はこの3年間、夫がGMATでなかなか良いスコアを取ってきて驚いたり、
彼のあまりに淡白な願書を読んでずっこけたりしながら、
夫はきっと米国に行くという想定を
後述するある種の覚悟に変えるべく気持ちを作ってきた。
一方で「育児に伴う感情労働はマジで無理です宣言」を兼ねてからしている私は
「育児と家事を公平に」と夫の親業への期待値も落とさなかったので、
夫は平日夜18:00以降は台所に立ち、おんぶをし、子のお風呂/歯磨きをしていた。
週末は公園に朝から晩までいるので、夫の自分だけの時間は主に深夜〜未明であった。
夫が仕事と3人の親業と受験生を全部やったうえで合格が出たことが、大変嬉しい。
在学中の方が大変だろうが、まず叩いた門が開いたことを祝いたい。
③そして私は帯同するのか、と言うと、し な い。
少なくとも当分は。子ども3人と両祖父母と日本にいるつもりである。
コロナとか、0歳8ヶ月の次男の成長とか、私のやりたい仕事とか、色々が変わればまた違う考えも生まれようが、今夏私は空飛ぶジェット機を見送る側である。
そうは言っても不安で、不安のあまり「帯同しない!」とわざわざ書く。
この決定に同居する夏以降の寂しさと3児ワーママで居続けることを私は選ぶ。
徐々に、でも色々と、準備をしなくてはならない。
(両祖父母には最大限甘えよう!)
この選択もまた、次の佳き日に繋がっていますように。