親を好きでいること

中学生の時親が嫌いだと言うと祖父母に

反抗期かな

と笑われました

１７歳の時面倒見のいい優しいバイト先の店長に
事情も説明した上で親が嫌いだと打ち明けると

でもそんなこと言っちゃいけないよ
育ててもらった恩があるのだから

と諭されました

母親は離婚父親は亡くなり２０歳をすぎた頃
周りに今でも親が嫌いだと話すと

いつまでも子供みたいなこと言うなよ

と呆れられます

この人達の共通点、それは

良い人

祖父母もバイト先の店長も大好きだったし
呆れてきたアイツは今でも友達です

だからきっと常識的なことを言ってるのだと思う

ただこれは正しいと呼べるのだろうか

親だから家族だから無条件で好きでいなければならない

そんなことはないと思います

もちろん育ててもらった恩はあります

子供の頃親が嫌いだと飛び出して一人で生活できたのかというと絶対無理です

でも好きでいなきゃいけないのでしょうか？

世の中には色んな親がいます

父親と喧嘩すると子供に八つ当たりする母

家の金を持って逃げて離婚する母

ギャンブルで金なくなったから高校やめろと言う父

酒に溺れてアルチューになって亡くなった父

全部僕の両親です

もっと酷い親はたくさんいることでしょう

虐待などがなかっただけマシかもしれません

ただ僕は親が嫌いです

なんでこんなことを書いているかというと

親を嫌いでも良い

そういう世の中になってほしいからです

もちろん好きな人はとても良いことです

でも嫌いな人もいるのとを知ってほしい

世間では親が嫌いなことをまるで悪いことのように扱われます

家出少女や深夜徘徊する10代とかを報道する番組でよく使われるのは

家族だからきっと分かり合える

親になれば、大人になればわかることもある

君はまだ子供だから

もちろんこの人達もきっと良い人です

その子達を心配してくれてるのでしょう

でもその子達は子供である前に一人の人間です

親と子も人対人なんです

そこには好き嫌いだって生まれます

先程の言葉はその人を見ていない

子供という一つのジャンルにくくりつけているだけ

もちろん家族が仲が良いことはとても良いことです
その人は本当幸せなんだと思います

でもそうじゃない人がいることを知ってほしい

親が嫌いな人がただの反抗期じゃないことを

簡単に言わないであげてください
大人になってやっと家を出て自立した人間に

いい加減ご両親と仲直りしたら

などと

仲良く幸せな家族の形がたくさんあるように

離れることで幸せになれる家族もいるんです

それを大好きな友人、先輩、後輩、恋人

そんな人達に理解されないのはとても悲しいことだから

芸人なのに真面目に語ってすみません

でもいつか伝えたかった話なので

最後にノンフィクションブラックネタを一つ

アルチューで死んだ父親が残した一言

レモンティーが飲みたい

酒じゃねぇのかよ！！！！！！！

笑った人は僕とお友達です笑