新たなるナントカ
行き詰まり作「新たなる殺意」について、この前真剣に考えてました。
「新たなる殺意」は平成元年度に看寿賞短編部門を受賞してる名作。
ほとんどの詰将棋は作意の表現があって、それを変化や紛れがサポートしているという構造です。
本作もやはりそういう構造になっています。
ただ、初手73香成という強烈な紛れが、限りなく作意と等価に近い存在感を示しています。
要は「偽作意」と呼ばれるものです。
まぁ作意・変化・紛れのバランスが他の作品と少し違うというのが、今回私が言いたいことです。
これに感動すると「超短編はこういうのを創ればいいんだな!」と思いたくなるんです。
けど、上手い偽作意モノを創るのはめっちゃ難しいですよね。
その辺りの難しさは、下記のブログで語られてたりします。
偽作意はとりあえず置いといて、超短編で真に面白い作品を創ろうと思ったら、作意・変化・紛れのバランスや構造といった根本的な所から真剣に考えにゃならんと思うわけです。
「じゃあ具体的にどうやんの?」って話ですが、それが分かれば今頃私は受賞してますよーだ。ふんふん。