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シード期のスタートアップにおける採用認知活動
株式会社NoSchoolでCTOをしている名人です。
エンジニア採用アドベントカレンダー2021の12日目に参加させていただき、シード期のスタートアップでどのように認知を上げる取り組みをしてきたかをまとめます。
背景
弊社について
弊社NoSchoolは2021年12月現在、3人のメンバーで開発・運営しており、主力事業であるマナリンクも2020年8月正式リリースして1年ちょっと経ったところという”ザ・シード期”という感じのスタートアップです。
プロダクトとしては、オンライン家庭教師の検索サイトと、オンライン指導専用のスマホアプリ、先生の集客用のメディアなどを提供しています。これらを2021年12月現在はCTO1人で見ている状態です。
エンジニア採用という観点でいうと、これまで正社員のエンジニアは私のみで、状況に応じて週1〜5の範囲で業務委託のエンジニアさんに都度都度お手伝いいただいてここまで開発を進めてきました。
おかげさまで優秀なエンジニアの方に何回も助けられてマナリンクが一定以上の売上を立てられるようになりましたが、そろそろ2人目以降の正社員エンジニアを採用したいな、と思っているところです。
現在人事の方などはいないため、本記事は私(CTO)がここ1年くらい活動してきた内容を主題にしてまとめています。
現時点でのマナリンクの認知度
エンジニア採用に関する認知度を考えるために、数値化できるものを洗い出してみました。
CTOの個人Twitter
フォロワー数約3,000(執筆時点)
※CTOになった2年半前は800人ほどだったのですが、そこから地道に記事を書いたりLT登壇してきました
マナリンク公式テックブログ
約50フォロワー、累計600Likes
今年から書き始め、業務委託の方にも寄稿してもらったりしてほぼ毎週更新しています
connpassでのイベント主催
2021年だけで11イベント主催、延べ400人以上が参加登録
単一の数値だと比較ができないので、これを見てどう感じるかは人それぞれだとは思いますが・・・個人評価としては1名 + 業務委託数名の体制にしてはよくやったほうじゃないかなと思いますw
本記事のテーマを”認知”にした理由
採用活動は大きく分けると
「マナリンクを知ってもらうこと」→認知をどうやって拡大するか
「マナリンクの選考を受けていただくこと」→媒体等のチャネルを選定し、会社or候補者双方からコンタクトする場をいかに作るか
「互いの条件がマッチしてジョインいただくこと」→会社と候補者の双方が譲れない条件の内容をどう決めてどういうフローで擦り合わせていくか
の3つになるかなと思っています(※持論です)。
で、このうちチャネルは予算的に価格の安めな媒体しか利用できず、条件面もそれなりにレア度の高いもの(フルスタック志向、原則出社など)にしています。知恵と工夫と気合と根性が必要ですw
なので私自身ができることとしては、認知で頑張ることで「マナリンク知ってるから話だけでも聴いてみようかな」と思ってもらうことが重要だと考えています。言い換えれば、採用の予算とか条件が諸事情で厳しくても、なんとか打てる手が見えるのが認知活動の特徴かなとも思います。
ちなみに無料のチャネル開拓としてMeetyを頑張っているのでよかったら以下の記事もご覧くださいw
認知を広げるためにやったことと工夫
公式テックブログ
会社として公式のテックブログを始めました。原則として毎週1記事発信するようにしています。業務委託の方がいらっしゃるときは、お願いして書いてもらっていました。
よく、スタートアップなのに記事を書く時間をどうやって作っているのですか?と質問していただくのですが、それはもう「書くと決める」しかないです。手が空いたときに書いておいてね、だと破綻するので、当たり前のように毎週記事を書く時間を確保するようにします。
とはいえ稼動が少ない業務委託の方に書いてもらうのは実際問題厳しい場面も多かったので、そのときは私が巻いていました。それ以外にも、そもそも外向けに記事を書くこと自体得意・不得意があると思うので、今後社員が増えてもずっと全員持ち回りで続けるかというと否です。
このフェーズのスタートアップだと毎週のように実装→リリースなので、ネタ自体が尽きることはほとんどないです。Zennでテックブログを書くことでGitHub管理できているので、思いついたネタはGitHub Issueにしておき、「今週も書くぞ!」と思ったときにIssueを見てネタを決めて書いています。
肝心のネタの選定基準についてですが、大前提として、読んでいる方のためになる記事を書くことは大事です。そのうえで、技術的に勉強になりつつ、マナリンクというサービスの認知が深まる記事ネタにできると理想です。以下の記事はリニューアルと言いつつ開発しているメディアサイトの紹介も冒頭に仕込んだりしています。
他には、あえて入門記事を書くというアプローチも試しています。Zennはマークダウンで書くので、書いた記事をほぼそのままREADME.mdとしてソースリポジトリに置けるメリットも受けられます。
ちなみに記事のタイトルについてはSEOは意識しておらず、どちらかというとSNSでシェアしたときやZenn上でトレンド入りしたときに読んでみたいと思ってもらえるタイトルになっているかが遥かに重要だと思っています。
たとえば上記の記事はトレンド入りするのが見えていたので、あえてタイトルから「マナリンク」を外してNuxt製Webサービスと表記しました。
エンジニア向けイベント主催
2021年だけで10回以上のイベントを主催しました。
イベントの形式もさまざまで、
LT会
主催を含む数人が特定の技術を触っている様子を配信する会
読書会
などがあります。基本的にZoomを長時間繋ぐことになるので、会社予算でZoom料金を出してもらっています。
開催のノウハウを簡単に以下に列挙します。
できるだけ複数人の主催で開催する。イベントの内容をチェックしていただいたり、拡散に協力いただいたり、当日のMCでヘルプしていただけるなどメリットが多い。また、主催してくれる方が見つかるかどうかは、イベントニーズの検証にもなる。
目安として開催日はイベント作成日から2週間以上先にして、こまめにTwitterで告知する。Twitterはいくらフォロワーが多くても意外と見られていない。しつこいくらい発信するのがいい。
connpassで参加者へのメッセージング機能があるので、イベント開催2日前辺りにリマインドメッセージを送る。
イベントのテーマに限った話ではないが「普及している技術×応用」または「まだまだ先端の技術×入門」のテーマが需要高い。
イベントのKPIは基本的に自分のTwitterのフォロワー数の増加にする(あとあとカジュアル面談のお声がけしたりするため)。
逆に、カジュアル面談した方と継続的に仲良くさせていただくために一緒にイベントを開くこともある。
認知活動をしてよかったこと
DM等でお声がけしたときに、「以前から記事見てます!」「以前イベントでお世話になりました!」などと言っていただける
これは本当にあります。とても嬉しい限りです。
○○(イベント名)ではお世話になりました!
フロントエンド/バックエンド/アーキテクチャなど私が興味を持っていることについて発信されていることが多く、実は以前から色々と参考にさせていただいていました
TwitterやZennでの投稿をよく拝見しており、ぜひ一度オンラインでお話ししてみたいと思っております
正直自分も、まったく知らない企業さんからスカウトを頂いても基本的に返信しないですが、よく知らない企業さんでも以前から記事の発信などで認知してたら転職関係なく繋がりたいなと思って返信することがあるので、その逆だと思えばとても納得できます。
認知→チャネル→選考それぞれ採用活動が別個で効果を発揮するのではなく、認知活動がチャネル上でのスカウトメッセージ等でも役に立つので、相互に効果があるなというようにとらえています。
今後の課題
認知自体は順調にできているかなと思うので、これをもっと採用活動に活かす方法を今後考えていく必要があるなと思います。
よくTwitterでフォロワーが多いのに採用大変なんですか?といった質問をいただくことがありますが、実際は肌感覚で言うと「スタートアップ」「フロントエンドもバックエンドもアプリもやります」「原則出社」の3条件でガクッと応募していただける方が減る印象です。
1つ目と3つ目の条件は認知活動ではどうしようもないけど、2つ目のフルスタック志向の件についてはテックブログやイベントの内容を工夫することなどで似たような志向の方に見つけてもらえるアプローチが無いのか、という考え方はありそうです(もちろんチャネルや選考フローにも改善の余地はたくさんあります)。
本記事は以上になります。
もし今回のアドベントカレンダーに参加している方で、一緒にエンジニア向けのイベントを企画したい!みたいな方がいらっしゃればぜひお声がけください!
次の日は佑理さんです!よろしくお願いします!
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