楽器が弾ける人に憧れて
私は体を動かすことばかりに興味を持ち、芸術方面にはあまり関心を示さない子供でした。
中学生以降は先輩や友達の影響もありポピュラー音楽を中心に和洋を問わずそれなりには音楽を聞くようになりました。
しかし、まだその頃には楽器を演奏したいという気持ちまではなかったように思います。
40代を過ぎた頃、音楽を聞くだけではなく何か楽器を奏でるようになりたいという欲求が急に湧いてきたのです。
テレビやコンサートで演奏している人を見て格好いいと思ったことがきっかけというわけでもなく、なぜそういう気持ちが湧いてきたのか正直なところ自分でもよく分からないのです。
ただ、音楽を聞くようになってから音楽は本当に人の心を動かすものだなと思ってはいました。
ギター、バイオリン、チェロ、ピアノ、トランペット、トロンボーン、サックス、ホルン等々、楽器を演奏される方への憧れとリスペクトは年を経るごとに強くなっていったように思います。
ただ、どの楽器も私には非常にハードルが高いもののように感じましたし、今でもそう感じています。
そんな中、出会った楽器がヤイリギターさんとBEGINさんが共同開発した「一五一会」という楽器です。
4本弦で指1本でコードが押さえられるという楽器初心者にとっては何とも夢のような楽器です。
「一五一会」には弾きやすさと価格帯によって「ベーシック」「音来」「奏生」という3種類があります。
「音が来る」「奏でて生きる」なんて素敵なネーミングですね。
また、「ニライカナイ」とは沖縄の言葉で「理想郷」のことだそうです。
この楽器の存在を知った私は40代半ばにして人生初自分が演奏するための楽器として、ナイロン弦が使用されて小型で弾きやすい「奏生」を購入しました。
BEGINさん曰く「ギターと三線をチャンプルーしたような楽器」だそうです。
初心者用の教本を購入して弾いてみたところ、まだまだ綺麗な音は出せませんが、ど素人の私でも何とか弾けるように作られていて、とても感動しました。
それ以来、今でもたまにこの楽器を手にとって弾くことが楽しみの一つになっています。