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はじめての『痴人の愛(小説)』 via 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
昨日、ひさしぶりにnoteを書いた。今日は連投なんて考えずnote散歩していたら、少し前に自分が読んだ本のことが出てきた。うわ、わたしもそれ読んだんですよ! 嬉しくなって書きます。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』この本を紹介する動画のサムネイルを見たときに、本を読んだほうが早いかも? と思ってしまったんです。確かに働いているから本は読めないのですけどね。ちょうど、人間ドッグでバリウム飲んでも、要検査になれば後で内視鏡検査(通称:胃カメラ)での検査をするなら、最初から内視鏡でいいよね、と思うように。
面白かったですし、むしろ読みたくなった。全力全霊を傾けられなくても半身で気楽に楽しんでもいいのでは(意訳)という提案には勇気づけられました。
それで『なぜ働いていると〜』で『痴人の愛』(わたしの端末だと、知人の愛って変換されがち)について、時代背景とともに言及されていて、なんか読みたくなったんですよね。
谷崎は『刺青』が入っている短編集と『陰翳礼讃』しか読んだことがなかったんです。『刺青』は短いながらもヘヴィな味わいがあって十年に一度くらい読みたくなります。
『痴人の愛』は男女の関係の話なんだと思ったら「え〜、『刺青』みたいなのは、もうコンパクトな『刺青』を読んだから遠慮します」という感じだったんですが、時代背景の中に置かれると、意味合いが違って見えてきたんですよね。
で、読んでみたら、二人も、二人を取り巻く世間も、変すぎて、怖くて、楽しい。なんていうか、ある程度「こうなるんでしょ?」と予測しながら読んでいたんですが、その想像を上回ってくれて、読む楽しさがあったんです。
そうそう、読みながら、Wikipediaの谷崎のページも読んでました。周辺と絡めつつ読むと作品本体だけを読むよりもいっそう楽しくなる。題名に『読めなくなる』が含まれた新書を読んだ結果、むしろ読む量を少し増やすことで効果的に読書欲が刺激されてしまったという、個人的には不思議な体験ができました。
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