ケロQ枕25周年記念ライブレポ
こんにちは。名大ギャルゲー同好会のすーです。
今回は、先日10/6(日)に開催されたケロQ枕25周年記念ライブに参戦してきたのでその感想を綴っていこうと思います。
自己紹介
ライブがどうだったのかだけ知りたい、という方は飛ばして下さい。ただの自分語りなので……。
そもそも自分がケロQ枕作品と出会ったのは高校3年生の夏のことで、YouTubeを徘徊していたときに『空気力学少女と少年の歌』を聴いたのが始まりでした。サブスクの隆盛により楽曲のイントロが短くなっていると言われる現代において、30秒を超えるギターイントロ、そして意味不明な歌詞とメロディの境界が曖昧な楽曲構成。その全てが衝撃的で、なんの楽曲かを調べていくうちに『素晴らしき日々~不連続存在~』に辿り着きました。
そして同時に、水上由岐という顔面つよつよお姉さん系美少女に出会ってしまいました。性癖が歪まされた瞬間です。
大学入試終わったら絶対買うぞ!と意気込んでいたのですが、実際に購入したのは10周年版を買うためのお金が貯まるまでの中継ぎとしての『サクラノ詩』となります。大学入試が終わったその日にFA○ZAのウィンターセールで購入したのは良い(?)思い出です(ちゃんと当時18歳です)。
さて、その膨大なボリュームと複雑な物語と衒学的な内容から初心者にはオススメされづらい本作ですが、私は見事にドハマり。特に顔面つよつよ○リお姉さん先生美少女たる夏目藍に魅了され、ケロQ枕にとどまらず、エロゲの沼に落ちていくこととなります。
ライブにはすばひび10周年版に収録されている3作品の他には『いきなりあなたに恋している』、『サクラノ詩』、『サクラノ刻』、『向日葵の教会と長い夏休み』をプレイた状態で臨みました。特にひまなつはライブの前日にクリアしたこともあり、楽曲への解像感が最も高い状態で臨めたので良かったです。
お待たせしました。ここからがライブレポです。
~ライブ開始まで
私は前日の荷造りの段階で気づいたのですが、マフラータオルを買い忘れていたので急遽当日物販に参戦することに。確か物販開始の12時ちょうどくらいに現地に着いたはずなのですがかなり列形成しており、買えるか怪しい状況に。どうか買えますように……!と祈りながら並ぶこと40分。
無事買えました。レジでは由岐姉と藍先生のコスプレイヤー様が応対してくださり、非常に眼福でした。ただ、自分の少し前でペンライトが売り切れ、そして自分が会場を出たところでマフラータオル含む3グッズの売り切れ情報が流れてきたのでかなり危なかったようです。本当に良かった……!
その後は昼食を食べたり東京観光をした後で16時過ぎに再び会場に。列形成が階段にまで及んでいてかなり驚きましたが、割とスムーズにホール内には入れました。物販のときには歴代ケロQ枕作品のOPが流れていたエントランスホールではすばひびの名BGM、夏の大三角が流れており、もうすぐ待ちに待ったライブ本番なんだなぁと改めて思いましたね。
今更ですが会場はヒューリックホール東京。もと映画館だったらしく椅子の座り心地は抜群でした。ちなみに席番号はI-11。すば日々チケット内では後ろの方の列でしたが、あまりにも字面が(夏目)藍すぎたのでめちゃめちゃ満足です。実際席につくとステージからは近かったし。
ライブ本番
開演アナウンス
開演アナウンスはまさかの圭。エントランスホールに声優さんのフラスタが置いてあったのでまさかの登場でびっくり。
直哉くんがえっちなゲームを持っている暴露(藍先生にえっちなゲームをやっているところから始まる同人誌出ねえかな……。)から始まって大丈夫なのかと思ったのですが、なんとか注意事項を述べていました。
1~5曲目(はな)
ここからはボーカリストごとにまとめて記述していきます。
まず一曲目は『空気力学少女と少年の詩(piano ver.)』。初手からこんな良いんですか!?と思った記憶。イントロが空気力学のそれだと判った瞬間の興奮は凄まじかったですね。
二曲目は『呪われた生/祝福された生』。またまた自分の大好きな曲でいいんですか!?って気分でした。聴いているだけでもスパイラルマタイしそうな高音で凄かったですね。
お次は『天球の下の奇蹟』。またまたまた自分の大好きな曲で良いんですか!!!???テンポ早いし曲調はポップな感じだったから、今思うと皆で一緒に盛り上がりたい曲だった感。次のライブはいつなのでしょうか。
このタイミングではなさんのMC。25年前からのファンだったり、北海道や沖縄、海外から来ている方もいるらしく、多くの人愛されているブランドなんだなぁと再認識。そして座っていた我々ははなさんに促されて全員起立。自分はライブ初参戦でノリが分からなかったのでこういうことを言っていただけるのがありがたかったですね。このパートはバラード系の曲が多かったので座るのでも合ったのでしょうが。
そして来ました。最初の涙腺攻撃ポイント、『希望の前で待ち合わせ』。席を立って気合を入れ直した直後にこれはずるいよ……。イントロが好き。Bメロの最後、1番のサビに入る前にワンテンポ置くのが好き。サビが好き。2番のサビに入る前はワンテンポ置かないのも好き。ラスサビ終わった後のランララン地帯も好き。要するに全部好きです。本当に現地で聴けて良かった。序盤からクライマックスすぎる。
本パート最後となった五曲目は『虚無の先で愛を見つける』。正直刻の心鈴ルートあんまり覚えてないのよね……。曲は好きです。
6~8曲目(viewtorino)
はなさんが退場された後は最初からギターで参加されていたviewtorinoのOgataさんの歌唱。一曲目は『幾望ー既望ー希望』。CDから聴いている分にはかなり歌声が中性的な印象を受けたのですが、それよりかは男性的だった印象。これはこれでかなり好きでした。今回のライブの中でCD出たら一番聴き直したい曲かもです。
この後はOgataさんによるMC。歌唱はサクラノ刻のこの一曲だけだったけどどうするのかな?というのは頭の中によぎっていたのですが、ここでまさかのピクセルビーの楽曲カバーの宣言!?前回(2017)のケロQ枕ライブでは出演されていたピクセルビーのボーカル・monetさんが引退されたということで今回ピクセルビー楽曲は聞けないのだけが残念に思っていたところのこの衝撃たるやいなや。弊同好会にはピクセルビー、そしてケロQ枕作品が好きなメンバーが一人いるのですが、彼は他のライブを優先して本ライブには参加しなかったので可哀想だなぁなんて考えてました。
そんなカバーの初陣は『DREAM』。H2Oの楽曲ということで全くわからずイマイチ盛り上がれなかったのが残念……。
ですが次は『Pica Pica』。個人的にケロQ枕作品のピクセルビー楽曲で一番好きなのでやって下さって本当に嬉しかったし気分もぶち上がりました。男性によるカバーも良いものですね。ライブCDが出たら一番聴き直したい曲です。
9~11曲目(Luna)
お次に出てきたのはLunaさん。顔出しNGということでどう出てくるのかと思ってたんですが配信の映像を切るという荒業でこれを見事に解決。
そんなLunaさんが歌ったのは『在りし日のために』、『登れない坂道』、そして『ナグルファルの船上にて』の三曲。さっきまでのしんみりした楽曲たちとは打って変わり、歌声としては明るめなピクセルビー楽曲群のカバーで、Lunaさんの伸びやかな歌声と合わさって、monetさんの、明るさの中に憂いを感じさせる歌声と比べても断然希望に満ち溢れた歌に変貌させていて、歌がうまいなぁと感じました(こなみ)。曲調とLunaさんのパフォーマンスも合わさって、ここから我々のテンションも上がってきた感じがしました。
個人的に、ピクセルビー楽曲の良さは、monetさんにチューニングされているところにあると思っています。曲ごとにmonetさんの歌声の違う一面が見られるところが好きなんですよね。Ogataさんはその雰囲気を生かした歌声、Lunaさんはそれすらも飲み込んで自分の楽曲にしてしまう歌声になっているように感じられて、カバーするにしても方向性は全然違うんだなぁと感じました。
12~16曲目(狩野七夏)
お次は狩野七夏さん。……ですが、衣装のインパクトの強さ(由岐姉のヒラヒラ服モチーフでした!)と、一曲目の『神と旋律』の序盤の歌唱に一瞬monetさん本人かと勘違いしちゃいました。そんな感じで狩野さんの歌唱は静動併せ持っててめちゃくちゃ格好よかったですね。あと、狩野さんの盛り上げ方が最強でしたね。ここから会場のギアがもう一段階上に上がった気がする。個人的には、この曲は青色のイメージだったので観測範囲では赤色で染まっていたのが意外でした。勿論、映像との調和もあるのですが。
特に次の『鏡の世界には私しかいない』と『光差す世界』は格好良さ全開でした。テレ消え未プレイだったので後者は全然知らない曲だったんですが俄然興味が湧いてきました。当時の塗りも梱枝りこさんの絵柄も好きなのでね。なお
https://x.com/surugaya_akbh8F/status/1844530849406124110
お次は『夢ノスガタ』。H2O未履修なのが憎い……!
そんなこんなで、狩野さん最後の曲は『櫻ト向日葵』。私がこのライブで一番聴きたかった曲です。サクラノ刻で一番好きな曲なんですよね。この曲は、全部楽しそうに、そして気持ちよさそうに歌っていた狩野さんの中でも一番晴れやかな表情で歌っていたのが印象的でした。
「お前でも追いつけないかも なんてね」のところでペンライト振るのめっちゃ楽しかったです。
17~19曲目(おはる)
正直、『櫻ト向日葵』を聴けた時点で、もう後悔はない、◯んでもいいという気持ちだったんですが、ここで終わらないのがケロQ枕ライブ。
次は本ライブでピアノをずっと担当されていたおはるさんによるサクラノ3部作のBGM、『夏の夜の展覧会』、『夜の向日葵』、『天球の奇蹟』。これは映像も良かったですね。バイクに乗った圭&心鈴も、卓司VS皆守も良かったけど、天球の奇蹟であの藍先生CGは反則では……!?おはるさんのそれに合わせた演奏も最高でした。曲の合間に周りから鼻をすする音が聞こえてきたのが印象的でした。
20~21曲目(はな)
オタクの涙腺を破壊し尽くしたあとに出てきたのははなさん。初陣は『DearMyFriend』。前曲と合わせてあまりにもサクラノ詩のオタクになってしまう……!ここら辺最高すぎてペンライトブンブン振っていた記憶だけはあるんですけどそれ以外結構記憶飛んでますね……。
有志の方がまとめてくださったのを見るに、このタイミングで松本文紀さんが登場したMCだったらしい。はなさんが仰っていた通り話し上手という訳ではなかったですけど、改めてピクセルビーの楽曲を聴いて、いい曲だなぁと思ったこと、そんなピクセルビーの楽曲の良さを生かせるようにアレンジを行ったことを語っていらして、かなりのリスペクトがあるのだなあと感じたのを覚えています。個人的にこの世で一番天才な作曲者だと思っているのでここでお目にかかれて非常に嬉しかったです。
そしてお次は皆が待ちに待っていた『さくらとことり』。ちょうど前日夜に雛桜ルートを完走していたのもあってめっちゃ盛り上がってましたね。櫻ト向日葵からの盛り上がりエゲツなさすぎるって!!!!!!!!
この曲、結構明るい曲調なのに泣けるの意味わからないんだよな……。こえが松本文紀マジック?歌詞も雛桜から陽介への超特大のラヴ、そしてこれまでと、これから先に希望があったと感じられるようになったヒナの幸せが詰まっていて、本当に大好きなんですよね……。
ここでペンライト思いっきり振りすぎて後2日残る筋肉痛になったし、現地でも途中腕を持ち替えて振ってたので腕を鍛えなきゃと思いましたね……。
22~23曲目(Luna)
ここでは最初にLunaさんのMC。コロナに感染し、リハーサル直前まで声が出ない状況が続いていたとのこと。本当に喉の調子が戻ってライブに出演できて良かったです……!後述しますが刻ト詩のラスサビ直前、「筆舞う 永遠の相の下 この絵画がある」の部分とか鳥肌止まりませんでしたからね。
それと同時に本ライブラスト二曲の宣言。嘘だろ……。
そんな一曲目は『刻ト詩』。これは最後に残すと思っていたのでかなり意外でした。ただもう一曲も最後にふさわしい楽曲なのでね……。
さて、そんな刻ト詩も私の大好きな曲で、松本文紀さんの天才性が遺憾なく発揮されている名曲です。発売当初はピアノver.しか聴けず、この時点でも良曲だなぁと思っていたのですが、発売後初の夏コミ(C102)でヴォーカルCDを購入し聴いてみると評価が急上昇。同じメロディの中各パート毎に全く違う表情を見せる楽曲、サクラノ刻という作品にマッチした歌詞、そしてLunaさんの伸びやかで明るい声は直哉が再び奔り出すこの作品のOP曲にぴったりであり、途端に虜になってしまったのです。
そして最後を彩るのは『Mon Panache!』。サクラノ刻Ⅴ章EDということで、最後にふさわしい楽曲ではあります。音楽家座談会本によると、松本さんは『普通』の曲なんて仰ってますけど、『普通』の曲で会場があんなに盛り上がるわけないんですよ。最高の楽曲でした。
24~26曲目(はな)
存外長いアンコール(普段ライブ参加しないのでわからないのですが、普通あれくらいなんですかね?)の果てに再登場したのははなさん。流石に櫻ノ詩聴かなきゃ帰れねえよ……!と思っていたがアンコール一曲目はまさかの『空気力学少女と少年の詩』。冒頭で述べた通り自分がエロゲをやり始めるきっかけになった曲なのでピアノver.と合わせて二回も聴けて感慨深かったですね。最初よりも断然盛り上がって、ペンライトも振れたのでめちゃくちゃ良かったです。
お次ははなさんがこの曲をイメージした髪色と髪飾りにしたという『終末の微笑』。そういえば今日すばひびで唯一やってなかったな……。正直特別好きな方の曲ではなかったんですけど、生で聞くとやっぱり違うものですね。家で聴き直すと最もライブが思い出される一曲でもあります。
そして本当に最後となるのは『櫻ノ詩』。やっぱりこの曲しかないよな……!後ろで流れてたのが刻のEDだったので2023Mixだったのでしょう。サクラノ刻という作品に合わせて、こちらの方が明るくアレンジされていて良いですね。原曲も好きだけど。
(2024 10/14追記)
どうやらライブ用アレンジだったようです。松本さん&viewtorinoの皆さんすげえ……。
アフタートーク~退場アナウンス
楽曲演奏終了後は、ボーカリスト及びバンドメンバーの紹介、そしてすかぢ先生と広報の新見さん登場。
すかぢ先生は色々裏でやってるみたいな発言されてましたが一体何年かかるんでしょうかねぇ……?そう考えるとサクラノ詩をやって一年で刻に触れられた自分は幸運だったんだなぁと思うばかりです。
新見さんは、コミケや電気外祭りでスタッフとして働いているのを見ていたのであの人だったのか!といった感じでした。特に去年の電気外~冬コミ(C103)はグッズが枯れ果てる事態となっていたので、会場での人の誘導だけでなく内部でも大変だったんだろうなと推察しております。(福袋出してたしね)今回のライブでも生配信に向けて動いてくださったとお聞きして、本当に感謝しかありません。ありがとうございました。
そんなこんなで皆で写真撮影をした後は、まさかの(!)救世主さまのアナウンスにより退場しました。どうやら後の方の退場だった人とはやり取りがあったらしく、前方の通路に面していた自分はそそくさと出ていってしまったため全くわからなかったのだけは心残りですね。
ライブ後
そそくさと退散した後は、酒飲むぞ!!!と思い日高屋に直行。関東圏の方は知らないかもですが、日高屋って関東にしかないんですよ……。
タンメンとビールを注文、酒飲みながらTwitterに感想書き殴るつもりだったのですが色々あり移動してライブに参加した方と飲むことになりました。別れた後はネカフェで宿泊。本来はライブ後のテンションでこの文章も書くつもりだったのですが夜行バスでの移動の疲れがたたりすぐ寝ちゃいましたとさ。
おわりに
長々とオタク語りを読んでいただきありがとうございました。次の電気外~冬コミでライブCDは出るのでしょうか。だとしたらとても楽しみです。
この文章もライブ直後に出せれば良かったんですが色々ありほぼ1週間後に……。
まあ、これも全部すかぢが悪いってことで。
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