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2023年9月「読んだ!」マンガまとめ

こんにちは。マンガライターのちゃんめいです。

新旧問わずに今月読んだマンガを全て紹介する本企画。元々マンガが大好きで毎月たくさんマンガを読んでいましたが、マンガライターとして活動し始めてから読む量が尋常じゃなく増えました。できることなら全作品しっかりとした漫画評を書きたい! けれど、現実的になかなか難しい。いやでも、せめてあらすじや一言感想メインだけでも!……という謎の使命感からこのnoteが誕生しました。

ちなみに、「Real Sound ブック」さんでは“今月発売された新刊”というしばりでおすすめのマンガを紹介しているので、とにかく新作が読みたい! という方はこちらもぜひ。

読み応えのある、または濃密な漫画評が読みたい方にとっては、こちらのnoteはかなり薄く感じるかもしれませんが、もし良ければ読んでいってくださいませ。この記事があなたにとって新たなマンガとの出会いになりますように。

▼ 過去の記録はこちら

神田ごくら町職人ばなし(1巻)

桶職人、刀鍛治、紺屋......といった日本伝統の手仕事に光を当てた人間ドラマ。 職人の情熱や誠実さ、そして時に心をくもらせる迷い。手仕事には職人のすべてがそのまま現れるのだと。それを言葉で語らず“絵で見せる”。ため息が出るほど圧巻の作品でした。

「mi-mollet」さんでレビューを書いているのでこちらもぜひ。なんと1話無料試し読み付きです📚

Build a chair

セクハラ、結婚、少女漫画におけるジェンダー規範…様々な悩みを抱える5人の女性の人生を鮮やかに描く短編集。 生きづらさ = 私の居場所(椅子)がない。なら自分で作ればいい。生きづらさに寄り添うだけではなく、前でも横でもいい...歩み出す力をくれる意欲作。

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米蔵夫婦のレシピ帳(2巻)

亡き妻が遺したレシピ帳に書かれている料理を作り、食すことで死別の悲しみと向き合う...グリーフケア×食を描く作品。 他者と妻の思い出を共有し、新たな調理法やコツを聞くことで、より鮮やかさを増す米蔵夫婦のレシピ帳。心とお腹がいっぱいになる。

サンダー3(4巻)

電書だとわからないけれど、紙だと単行本の帯がついておりまして。4巻は「令和マンガの到達点。」とな…。なんて威風堂々たるコピーなんだ…。そして4巻まで読んで思うのは、設定の斬新さ云々より、ここまで時間を使って世界観の構築や描写をやってるのすごすぎんか?と。 さくさく進む作品も素敵だしそこには心地良い読後感があるけど。その真逆をいく緻密さこそ本作の魅力だなと。

ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア(上・下)

『葬送のフリーレン』では、魔王を倒した勇者一行のその後を。前作となる『ぼっち博士~』では人類が滅びたその後を描く。 “終わったあと”だからこそ見えるもの、始まる物語がある。コメディなんだけど所々切ない。

やぶさかではございません(1〜2巻)

相思相愛なんだけども!っていう……“けども”がこんなにも良い仕事する恋愛マンガ、初めてです。 もう読んでいる最中ずっとニンマリ😁してしまったし、私はMarita先生が生み出す男性キャラみたいな人と恋愛がしたい。どこにいますか?

黄泉のツガイ(5巻)

いや、さりげなく鋼錬ネタが散りばめられてて最高でしたね??  あと “山の中は命の危険が常に付きまとうから思考の行き着く先が「生きる事」一本になる。頭がぐちゃぐちゃした時は山に入るのが好き” というユルの言葉。荒川弘先生ご自身も以前インタビューで同じ事仰っていたなぁ。なんだか荒川弘先生をダイレクトに感じる、ファンにとっては嬉しい巻だった。

犬とサンドバッグ(上・下)

ままならないのが人生。だからどうにか折り合いをつけてやっていかなきゃならんくて。その“折り合い”を一緒に積み重ねていく尊さ、愛おしさが詰まってる。 あと下巻でチマキがエレカシの「悲しみの果て」歌っててエビバデな私はテンションあがった!

ぼくらはみんな*んでいる

ゾンビウイルスが蔓延した世界。人は死後も理性を保ったままゾンビとして淡々と生きていく。 死後も役所手続きしたり、出社、恋愛する…この平熱コメディ感。かと思いきや人間とは? 命とは? 深淵を覗くような気味悪さが良い。

狼に鈴(1〜5巻)

中原アヤ先生が『ラブ★コン』以来?! 久々に関西弁の恋愛マンガを描かれていることを今更知りまして。既刊5巻まで一気読みしたった! ちゃうねんあかんねんでページの半分終わったり、なんかもうコントなんだよな…。キュン要素もあるけど、たいへん笑わせていただきました。あー元気でた。

2023年9月雑記🍂

まずは毎回恒例の今月のお仕事報告から。

▼ 『出禁のモグラ』江口夏実先生 ×精神科医・名越康文スペシャル対談

YouTubeでゲームや漫画のキャラクター精神分析を行い作品の世界観をひもとく精神科医・名越康文先生。実は『出禁のモグラ』江口夏実先生が、名越先生のYouTubeの視聴者だということで実現した今回の対談! 精神科医の観点から考察する本作の魅力、そこからひもとかれる創作の裏話に迫ります。

▼ 「ホタルの嫁入り」2.5次元俳優・橋本祥平、愛が重い殺し屋を完全再現

2.5次元俳優・橋本祥平さんが、『ホタルの嫁入り』の殺し屋・進平を完全再現する! という豪華企画。取材を担当させていただいたのですが、橋本さんの役者だからこその目線というか、作品の読み解き方が非常に面白かったです。

▼ 『スキップとローファー』『ひらやすみ』作者、高松美咲×真造圭伍スペシャル対談

みんな大好き! 『スキップとローファー』高松美咲先生と『ひらやすみ』真造圭伍先生のスペシャル対談です。常日頃から愛読している、なんなら私の家族も熟読している…それくらい大好きな2作品なので、取材はもちろん、原稿をやっている時間がもう幸せすぎて。なんて役得な仕事なんだろうと…🙇‍♀️ そして、高松先生と真造先生の話し方というか、対話にはすごく心地よい空気というか温度みたいなものがふわっと漂っていて。「あぁ、この方々だからこの作品が生まれたんだな」と納得の対談でした。高松先生、真造先生、本当に素晴らしく、素敵な作家さんでした。ありがとうございました。

▼ 連載:あちらのお客さまからマンガです 第9回

もしも推しと話せたら何を話す? という最近の飲み会でめちゃくちゃ盛り上がったトピックスをテーマに、青木U平先生の『ミワさんなりすます』について語っております。

その他執筆記事一覧はこちら

その月の最終日に、振り返りも兼ねてこのnoteを書く! と決めているので書いたものの、本日は時間オーバー。

日を改めて追記するかもしれません。では、今月最後の取材へ行ってきます!!!

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