まだ読んでいない、見ていない作品に対して何を思うのか。
マンガが大好き!と公言していると、嬉しいことに友人はもちろんSNSでは知らない人からマンガをおすすめされることがある。
「今まで読んだことがないマンガを知る」ということはとても素敵な体験だと思うので、私にとっては人からマンガをおすすめされるのは嬉しい出来事だ。
だけど、たまにマンガをおすすめされる時に同時についてくる「とある言葉」に心がもやもやしてしまうことがある。
先日こんなツイートをしたところ、マンガ好きのフォロワーさんから想像以上にいいね!とリプライをいただいたので、この「とある言葉」に対して心がもやもやしてしまうのでは私だけではないのだろう。
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とはいえ、この「とある言葉」を言う方にも悪気はないのだと思う。きっとその作品がすごく大好きで「とにかく読んでほしい!」という気持ちが高まった結果、ついついこの言い方になってしまったのではないだろうか。
そう考えると、相手にどんな言葉を投げかけるのがベストなのか...。そんなことを考えていた時『水曜日のシネマ』に登場するレンタルビデオ店の店長こと奥田一平の言葉を思い出した。
『水曜日のシネマ』は、映画を知らない主人公・藤田奈緒(18歳)が、何か没頭できる趣味や好きなものを見つけたくてレンタルビデオ店でアルバイトを始めるところから始まる。
店長の奥田一平(42歳)からおすすめの作品を教えてもらう内に、毎週水曜日に2人で映画鑑賞をするのが習慣になる。一緒に映画鑑賞をする中で知る映画の魅力、そして段々と芽生えていく恋心を描いたラブストーリーだ。
当初、奈緒は名作映画すらも全く知らないため、店長や周囲の仲間達から映画をおすすめされても今いち会話が盛り上がらずそんな自分に劣等感を感じてしまう。
けれど、そんな店長はそんな奈緒を羨ましいと言うのだ。「だって今からあのワクワクを味わえるんだぞ?」という言葉を添えて。
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まだ読んでいない、見ていない作品に対して何を思うのか。
物事の捉え方一つの違いでこんなにも人を嬉しい気持ちにさせてくれると、彼は私に教えてくれた。
私はマンガが大好きだけど、まだ読んだことがない作品がたくさんある。そして、それに対してまたあの「とある言葉」を浴びせられ心がもやもやする日がくるかもしれない。
でも私はこれから出会う作品たちにポジティブな思いを馳せて生きるのだ。『水曜日のシネマ』の店長が言っていたあの言葉を思い出して。
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