良くわからない人
人生でたまに良くわからない人に会うんですが、その中でも今でも理解に苦しむ人がいます。
麗子さん
私が20代で働いていた会社に中途採用派遣社員として入社してきました。
麗子さんは、私より5歳年上の独身女性でした。
ショールームの受付をしていて、お客様を案内などしていて、物腰も柔らかでした。
ある時、大きなイベントがあり、人手不足から私もお手伝いを数日することがあり、仲良くなったのです。
美味しいお店を見つけたから、今度仕事終わりに行きましょうと、声をかけてもらい、一緒に何回か食事を重ねて、あの夢の国に一緒に行くことになったのです。
お友達が働いていて、かなりの回数を行っているということで、全て麗子さんのおまかせコースで堪能しました。
どこまでまめなのかと思っちゃうんですが、一緒に行った時の写真で一冊のアルバムを作りメッセージ入りで後日くれるのです。
こんな関係を重ねたある日、私に麗子さんは言ってきました。
「メイさん、田中さんを知っていますよね、仲は良いのですか?」
田中さんは、私の職場の先輩男性なのです、話はするけれど、仲が良いかと言われれば微妙な感じです。
「同じ職場で知ってますが、田中さんがどうしましたか?」
麗子さんと話す時は敬語でした。
私が普段の口調をだすと、そんなはしたない言葉はメイさんに似合いません。って、麗子さんは住んでいる場所、話からかなりの金持ちに違いないお嬢様だと思いました。
でも、信じられないことを私に言ってきたのです。
「今度、メイさんの家に田中さんを招いて、私も誘ってという食事会の場を作って下さい❤」
🎵ちょっと待ってよ、ねぇ、なんて言ったの今🎵(唇から媚薬by工藤静香)なんですが
なんで、うちに、そんなに仲も良くない、田中さんを呼び、しかも手料理をなんです!
「それは、ちょっと無理です」即答です。
「やはり、だめですか?」、ダメなんです。
その話はなくなりましたが、この辺から少し変な人だなと思ったのです。
そして、それが確信に変わったのは、当時、派遣切りと呼ばれるものがあり、麗子さんも会社を辞めさせられることになりました。
最終日に、あのお嬢様の麗子さんが、社長室で暴言を吐いたと、当時、社長秘書をしていた、仲の良かった後輩が教えてくれたのです。
メイさん、付き合いを考えた方が良いかもと教えてくれたのです。
それから、距離をとろうと思いました。
もう、会社で会わないので、連絡手段はメールでした。
会社の悪口、恨み節ばかりの内容のメールが頻繁に来て開けるのも嫌になり、そういうの聞くの嫌だからメールのやり取りはしない、もう会わない、なんて、男女間の別れのやり取りのようなことを私から送りつけたことがあったのです。
そうしたら、私のFacebookを突き止めて、最初は本名で友達申請をしてきたのですがブロックしたら、名前を変えてと数回申請がありましたが無視です。
その後、私は会社を辞めて、海外へ行ってしまったので、今はどこで何をしているかもわからないのですが、時々思い出してしまうのです。
私と友達になったのは、田中さんと付き会いたかった為だったのかなとも疑ってしまいます。
私は、私の知らない美味しいお店を教えてもらえたり、それまで行ったことのなかった、劇団四季のミュージカルに行ったり楽しかった思い出もあります。
でも、もう一つ、断り続けていたのは「宝塚」なぜか、断っていました。危うく沼にはまっちゃうところだったかな。。。
皆さんにも、忘れられない変な人はいましたか、私が一番強烈だった人です。
私が時に触れて思い出すということは、麗子さんも私のことを覚えていてくれて、思い出しているのかな?
このお話は実話です、昨年に下書きに書いておいたものです、ヘッダーの写真は私が何年か前に作ったウィンナーの宇宙人です👽
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