初恋の人は北海道にいるらしい

Facebookで初恋の人が遠く離れた場所で暮らしていることを知る。

わたしの蛙化現象記念すべき1回目の恋を思い出す。

わたしは小学校時代にびっくりするほどモテた。なぜなのか自分でも分からない。けど、たぶん見た目が中の中で人の話に合わせるのが得で誰にでも愛想笑いしてたから「明るい子」と思われていた。
小学生なんて好きになるのに時間いらない、と勝手に思ってる

特別可愛くもないけど、話してて楽しいよく笑ってくれる女の子はきっと好きになりやすかったのだろう。

10人くらいに告白された。

直接もあれば手紙もあり。
自分のことをモテる女だと自覚せずにはいられない6年間だった。

そんなわたしの初恋は6年間同じクラスだった男の子。

隣の席になれば先生に怒られるくらいしゃべり続けてたし、交換ノートもしていた。

いつもはふざけているのに、勉強もスポーツも調理実習も何一つ手を抜かない彼。

そのギャップに小学生ながら気づいてしまったわたし。

ずっとこっそり好きだった

修学旅行のバスで隣の席に座る。
楽しくしゃべって歌って、疲れて寝てる彼
そーっと、少しずつ小指を彼の手にくっつける。あくまで、バスの揺れで自然にぶつかったように。

心臓が飛び出そうだけど、向こうは寝てるし平然を装い幸せを噛み締めた。

誰にも言えなかった秘密の体験。

好きがバレないように、ずっと友だちで過ごした6年間。終わりは呆気なく、彼は中学受験。でも家も近いしこのまま何となく仲良しのグループで付き合いは続くだろうと思っていた。

卒業式の2日後にメールで彼に告白される。
「ずっと好きだった。」

わたしの中で何かが終わる。

違う。そうじゃない。
他の人と同じであってほしくない。

「他に好きな人いるから」と返信
好きなのはあなただったのに、
わたしの中で何が起こったの?

みなさんは蛙化現象を知っていますか?
わたしは何度もこれに悩まされて、まともに恋愛をしたことがありません。
こじらせまくっています。

あれから10年以上経ち、小学校の同窓会。
彼はとっても素敵になっていました。
目が合うとはにかんで笑うのはちっとも変わっていなくて。

でもこんな素敵な彼にも今「好き」と言われてもやっぱりわたしの答えは変わらないんだろうな、と


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