やり過ごす力
転職をして、無事に半年が経過した。慣れたといえば慣れた。とはいえ、キャリアチェンジをしており、まだ一周していないので、何とも言えない部分もある。
時々、職場でどうにもこうにも息苦しさを感じることがある。それは名状しがたいのだが、同僚たちは、「人生を肯定する」という大前提を共有しているように見える。そこを起点に、いくつもの話が展開されていくので、どうにもこうにも、しんどくて、わたしはただただ沈黙している。
できれば仕事にだけ集中させてほしい。もっと表面的な世間話だけしていたい、とつい思ってしまう。
ここで「まだ、おまえは人生を肯定できていないのか」とツッコまれると苦しいのだが、正直に言うと、まだ人生を肯定できていない。人生を肯定できていたら、世界はどのように見えるのだろうか。
悪意のある無神経な輩と相対するのも疲れるが、悪意のない善人と付き合うのも、それなりに疲れることがわかった。
わたしは自分を甘やかしているのだと思う。何かを決断しないために、人生を肯定しないと決めているようなところも少なからずある。でも、急にポジティブな性格になるのも無理だし、人格を矯正する気力も体力もない。
彼らの言葉を真正面から受け止めるのではなくて、やり過ごしたほうがいい。全部、スルーして、黙っていればいい。彼らとて、それほど真剣に話しているわけではないのだから。
安易に結論を出さず、とにかく時間の流れに身を任せよう。今は、何かを決める時期ではない。やり過ごせ、と自分に言い聞かせている。
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