見出し画像

謎のUSBケーブル

ここ一年ぐらい、本格的に物を減らすことに挑戦している。

こんまり先生の仰るところの「ときめき(Spark Joy!)」のないものは、すぐに捨てることを心がけている。

ここ最近は、五年ぐらい使った無印のトートバッグや、八年ぐらい所持していたウォーキングシューズを捨てた。ワンピースはウェス(布切れ)にした。穴の開いたエアリズムも雑巾にした。

物を捨てると、すっきりして、気分がよい。部屋が広くなったような錯覚すら覚える。

ただ、なかなか捨てられないものもある。

今日は、捨てるか捨てないかで迷っている保留袋の中にあるUSBケーブルを取り出してみた。

これ、一体、どの機器に対して使われていたものなのだろう。

全然、わからない。

ただ、用途のわからないUSBケーブルは、ここ数年は使っていないのだから、必要になったとしても、すぐには取り出せないだろう。

ようやく捨てる決意ができた。

そう、USBケーブルなんて、高くても、1,000円前後なのだから、後生大事に持っておくべきものではない。

物を捨てるのは、「身軽」になりたいからなのだ。引っ越しをするとき、トランクひとつなら、どこへでも行けるではないか。(それは無理だけれど、目指している)

荷物が多いことを理由に、移動が制限されるのは嫌だし、引っ越し業者さんに、ゴミを運ばせるのもよくない。

物価は上昇しているのに賃金は上がらない。だから、物を増やすのではなく、減らすことで、暮らしのコストを下げるしかない。

それに、物をいくら増やしても、あの世に持っているわけではないのだから、執着してもしかたがない。

10代や20代の若者がマーケティングの対象にされる理由がわかる。彼らは若いから、まだ持っていないものがあって、欲望がある。中年期に入ると、若いときと同じ欲望をキープすることはなかなか難しい。

欲望の総量も減ってしまったし、お気に入りの本やCDを大量に所有していたところで、そのときの精神状態が「幸福」かというと全然関係がない。もちろん、手に入れたときの高揚感はあるけれど。

服も、毎日着られる、オフィスに耐えうる服の着用頻度が自ずと高くなる。派手なアロハの出番はそれほどない。(買ったことないけどね笑)

まだまだ捨てられないもの、後ろ髪引かれるものも、たくさんある。だから、少しずつ、捨てていく。そして、買うときにはよく吟味して、ひとつ買ったら、ひとつ捨てる、という原則を忘れないようにしたい。

いいなと思ったら応援しよう!

佐藤芽衣
チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!