見出し画像

亜熱帯思考

先日、真昼間の灼熱の歩道で知人がふと言葉を漏らした。

「雨、降らないかな。雨が降ったら気温下がるじゃん。傘、持ってないけど、雨、降ってほしい」

わたしは「そうだね」とあいづちをうったが、よくよく考えると、思わず雨を願うぐらい暑いのだ。日本は、もう亜熱帯気候で、スコールを心待ちにしている人もいる。わたし自身も、雷雨を伴う夕立ちは恐ろしいものの、暑さが和らぐのでほっとしたりもしている。翌朝の空気が少し澄んでいたりもする。

昨日は、うっかり昼間に外出。陽射しはきつく、気温は35℃を超え、コンクリートからの放射熱を足裏に感じ、高い湿度にぐったりする。歩くだけでへとへと。冷房の効いた部屋で、「あれもしよう。これもしよう」と考えていた自分のあさはかさに苦笑いしてしまった。

ただ、一人暮らしゆえ、銀行に行ったり、足りなくなった生活用品を買いそろえたりと、やらなければいけないことはいろいろある。週末にやらず、平日の退勤後にやることは避けたい。まず、午前中に日用品の買い出しをして一度ダウン。昼寝をして、八時を過ぎてから食料品の買い出しに出かけた。お盆のせいかスーパーの品揃えも少し簡素だった。

夜にならないと活動ができないし、夜になったとて、さほど涼しくはない。もう、亜熱帯地域に住んでいるのだと自覚するしかないのか。筋肉は落ちるものの、外出も危険。

移動すること、行動すること、経済活動は、「善」であるという大前提がそもそも間違いなのではないかと思う。ただ、人類が「じっとしている」というのは、無理そうな気がする。

チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!