通勤電車はやっぱり苦痛
自宅から遠い職場に転職して一年ちょっとが経過した。一時間を超える電車通勤にもだいぶ慣れてきたが、時間を有効には使えていない。朝は体がぶつかるぐらい混みあっているので、本を読む気にもならない。ぼんやり音楽を聴いていることが多い。夜は疲れていて、やはり本は読めず、ぼんやりラジオを聴いている。
通勤電車で頭の切り替えができているような気もするが、リフレッシュというほどの効果はない。慣れてきたから、時間が早く過ぎ去るようになったが、それは脳のエネルギーを使っていないだけで、時間は無情にも流れていく。
結論としては、通勤電車は苦痛である。通勤にかけてもいいのは40分ぐらいが限度だと思う。じゃあ、引っ越せばいいじゃんという指摘もあると思うが、そこまで職場や仕事にベットしたくない。だって、その職場を辞めたら、その地域に住む意味すら失われてしまうのだから。
そういえば、駅のホームのベンチで、毎朝、バッグを抱えて寝ている男性がいたのだが、最近、見かけなくなった。おそらく、隣の駅が職場で時間をつぶすために寝ているのだろう、と思っていた。姿勢がよく、いつもパリッとしたスーツを着ていた。几帳面でちょっと神経質そうに見えたが、職場には行きたくなかったのだろう。一年近く、毎朝、見かけていた人を見なくなるのは、不思議な感じがする。10月に異動があったのかもしれない。
わたしは通勤途中に、あと何度この風景を見るのだろう、とよく考える。あっけなく終わりがやってくることもある。二十代の頃は胃をきりきりさせて通勤しており、気が休まらなかった。それを思えば、今はずいぶん落ち着いている。何事も永遠に続くわけではないのだから、もう少し日々の習慣を楽しめたらと思う。
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