「永遠」の愛が「延々」と続きますように
小姑みたいで嫌なのだが、最近、誤用や誤字が目立つのが「永遠」と「延々」である。テレビのテロップでもよく間違っている。
二つとも音が似ているし、まあ、意味も近からず、遠からず。
永遠は無駄にロマンティック、大袈裟な表現で使われる名詞。平成J-POPで乱用されていた。
延々は副詞的な用法で、うんざり感を出すために使われるはずの形容動詞・名詞である。
わたしは「永遠」を信じたことはないが、「延々と」終わらない会議などに参加したことはある。
ただ、誤用が続けば、正用になるので、三十年後にはどちらも同じ意味になっているのかもしれない。
「片腹痛い」も誤用。本来は「傍ら痛い」と書いて、外から見ていて痛々しい、という意味だったのだが、ちょっとずれてきている感じがある。おそらく横っ腹が痛むぐらいの意味で使われているのではないか。
もうさ、こまめに辞書を引くしかないのよ。わたしも役不足とかは間違って使っていた。だから、役不足という名詞はもう使わないことにしたよ。
『「永遠」の愛が「延々」と続きますように』って、一青窈みたいなポエムを思いついてしまったので書き留めておこう。
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