発作的に資格について調べてしまう
体調が悪くて外出できないと、無意識のうちにスマホを触ってしまう。先日、急に「〇〇の資格を取った方がいいかもしれない!」と思い立ち、三時間ぐらい調べてしまった。こういうことはときどきある。散々、調べた結果、時間とお金、体調のことを考えると、今秋から始めるのは現実的ではないと気が付く。
ちゃんと取得した資格も3つあるが、挫折した資格も結構ある。日商簿記三級は試験当日に腹痛に見舞われて不合格となったが再挑戦はしなかった。貸借対照表と損益計算書を理解するという当初の目的が達成できたので資格はいらないと思った。FP3級は途中で計算問題の練習が面倒くさくなり、試験に行かなかった。社会保険労務士は、担当の先生が企業側の理屈を言うので嫌いになってしまったのと、毎週末に資格学校に通うのがつらく、法律と判例を覚えるのがしんどくなり放り出した。このように、わたしはちょっと時間ができると、資格を取らなきゃ、と焦り中途半端に投げ出す悪癖がある。どぶに捨てた金額を合計しても三十万円ぐらいなので大した額ではないが、無駄遣いではある。(そういえば合格した資格はやむにやまれず、背水の陣で追い込まれた末に取得している気がする)
まず、資格を取ることで自分を守りたい、あるいは底上げがしたいのだろう。それによって給与が上がるとは限らないし、別に転職もできないのだが、資格は何となく自分を飾れるものである。次に、何かをインプットしていないと落ち着かない、という気分の問題がある。何かを学ぶのは素晴らしいことだが、インプットはアウトプットするより、受け身でもいいので、ずっと楽なのだと思う。
実は、わたしには自ら決めた課題がある。一つ目はnoteなどを含め、書いてアウトプットすること、二つ目は前職の知識をノウハウ化すること、三つ目は今の仕事に関連した自己啓発を行うこと。この三つをしっかりやればいいのに、そこから逃げ出してほかのことがやりたくなっているのだから始末に負えない。
正解のないアウトプットを始めるのは億劫だ。しかし、始めなければ修正したり、削ったりすることすらできない。覚悟を決めてやればいいのに、それがなかなかできないのはなぜなのか。
仕事に対するフラストレーションもひとつの原因なのだが、周囲が悪いとも言い切れない、というか、わたし側のメンタルの問題であるような気がしている。何も考えずに出勤して、何も考えずに働けたらもっといいのだけれど、無駄に考えてしまう。頭の中の独り言も、ここのところうるさい。帰り道に、早くnoteに吐き出したいと思っていた。
どうせ新しいことを始めるのなら、お勉強系ではなくて、何かを作ったり、運動するような趣味のほうがいいと思うのだが、そのようなコミュニティに入るのは億劫だったりする。ふと自分に襲いかかってくる「満たされない」という感覚は、脳みそにこびりついて、どうにもしつこい。
足るを知りつつ、向上心を持つのが、なかなか難しい。