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転職じゃなくて、働くのをやめたい

9月を前に学校に行くことに憂鬱を覚えている学生諸君に告ぐ。驚くなかれ、君たちが学校に行きたくないように、会社に行きたくない大人もたくさんいる。

死を考えるぐらい学校に行きたくないのであれば、死に場所を探すぐらい追い詰められているのであれば、学校になんか行かなくてもいい。相談できる親なら相談してみる。相談できない親なら、学校に欠席の連絡だけはして休んでしまえばいい。お金がないと、時間をつぶすのは大変だが、図書館とかショッピングモールとかで涼んでいればいい。学校には君の命ほどの価値はないのだから。しかし、そのような悩みはずっと続くので、対処方法は考えておかねばならない。というか、そんなことをかれこれずっと考える人生を送っている。

社会の中で生きていくには組み込まれてしまった方が楽なのだが、どうにか組み込まれずに済む方法をいまだに考えてしまう。自給自足とか家庭菜園について調べたりするのだが、わたしは虫やカエル、蛇などがどうしてもダメなので、実現可能性が低い。魚を釣ったこともないし、さばくのも苦手。野生の勘が何も残っていない。昨今、畑に熊やアライグマもやってくるらしいのだが、全然立ち向かえる気がしない。

そうなると、郊外に安い中古マンションでも買って、へらへら過ごせるようにすべきか。ウルトラ節約生活をして、FIREに向けて舵を切るか。どちらをやっても病むような気もする。

近代国家と資本主義社会は、基本的に賃労働をして税金を納める国民以外は非国民的な扱いをしてくるので、一人で生きる方法を誰も教えてくれないし、教えようとしないし、一人で生きている人はおそらく面倒くさいのでわざわざ教えにはやってこない。経済を回せ、老後のために貯蓄しろ、国の借金でデフォルトになるとか、うるせえよ。(書きながら、わたしは財務省と国税庁が嫌いであることに気付く)

学校にも行きたくなかったし、現在進行形で会社にも行きたくないのだけれど、ずっと一人だと病むことはわかっている。「子どものようなことを言っていないでしっかりしろ」と言われても困る。わたしは子どもの頃からいやいや学校に行き、大人になってからも、ずっといやいや職場に行っており、これはわたしの生来の性質なのであり、幼稚とかそのような安直な言葉でまとめられては困る。しかし、解決策、妙案が思い浮かばないのも問題である。学校も職場も大好き! なんて人間は信用するに値しない。

この記事を書く前にトースターでパンを焼いていたら、トースター内の焦げカスに引火して、発火してしまい、大慌てで飲み残しの水をかけた。トースター周辺の床が水浸しである。これしきのことで、慌てふためくようでは田舎で自給自足の生活など、到底できるはずもない。(燃え盛る火を前に肝を冷やしたぜ)

ただ、わたしは職場が嫌いなだけで働くこと自体は好きなのだ。学校も教室が嫌いなだけで勉強自体は好きだった。群れの中でしか生きられないのに群れが嫌いなのでいつまでも悩むことになる。まあ、そんなに本気で悩んでいるわけではないのだが、失踪願望とか、隠遁願望がなかなか消えてくれない。二億円あげるから会社になんか行かなくてもいいよ、と誰か言ってくれないかな。


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佐藤芽衣
チップをいただけたら、さらに頑張れそうな気がします(笑)とはいえ、読んでいただけるだけで、ありがたいです。またのご来店をお待ちしております!