24,25
もうすぐ誕生日が来て25歳になるので、24歳を振り返りつつ25歳について考えてみようと思う。
この年になると周りの人間は「毎年段々誕生日を迎えても嬉しくなくなってくよなあ」とぼやく人が多いが、わたしは誕生日大好きマンである。ありがたいことにプレゼントをくれる人もいるし、誕生日だからと理由をつけておいしいものを食べたり買い物したりできるし、何よりポジティブな意味での「リセット」感があり、ここからまた頑張るぞ、という気持ちは新年より強いと思う。誕生日一週間前なんかが一番楽しい。
24歳は多くは語れないが、精神的に辛いことが多かった。総括して「辛かった」一年というのは、わたしの中では初めてなのではないだろうか。
24歳の生活といえば、仕事と恋愛でほとんどである(25になってもそれは変わらないかもしれない)。その両方が上手くいかなかった。
23歳までは仕事の代わりに学校があって、上手くいくということがないにしろ「なんとかなる」くらいではあった。就活もすぐ終えることができたし、卒論もなんとか書き上げたし。それに引き換え仕事は退屈で通勤電車に乗るのが辛くて、同期の仲も悪く散々だった。もちろん進路を決めたのはわたしなのだから文句は言えないが、それにしてもこうも上手くいかないのかと頭を悩ませる日々だった。
恋愛に関してはいろいろな話が絡むので詳細は省くが、これもなかなかきつかった。恋愛を通して自分の性格を否定的に指摘されたり相手と比べて自信を無くしたり。一対一で「わたしはこういう点であなたのことが嫌いです」と表現された経験が無かったので、わたしの中のわたしはあっけなく粉々になった。今も思い出すだけで吐きそうになるのでまだ「いい思い出」といえる状態ではないが、わたしの場合プライドを傷つけられるということを恋愛を通して経験しただけであって、人生の中では誰しも起こりうるイベントであったのだろう。そういう点では感謝している部分もあるが、ささいなことで自分のことが嫌いになったり臆病になったりするきっかけにもなったので、これは25歳のうちになんとか解決したいところである。
日々心に何ともいえない憂鬱を抱えて、それを打ち消すように音楽を聴いたり喫茶店に行ったりしていた。「何かたのしいことをしている」自分でいたかった。そんな中でよかった思い出といえば、本を読むようになったことだと思う。本を読んでいないとすぐスマホを見てしまい、また失敗したことを思い出したりなんかするから良くない。作家や名著の知識は無いが、名前を聞いたことがある本を一冊一冊と読み切ることを始めた。まだどんな本が好きかは自分でもわかっていないけれど、文字を追うという楽しさを知った。新しい趣味ができたのは嬉しい。
25歳はどんな自分でありたいか。わたしは昔からいろいろなものに興味を持ちすぎてどれもこれも長続きしないという短所がある。25歳は長く続けられることを持っていたい。ふらふらと行き当たりばったりで楽しいことを見つけるのも楽しかったけれど、この一年は拠点を決めて、そこで頑張ることを目標にしたい。まずは自分が納得のいく職場を見つけることから。
あとはやはり、自分の考えていることをより多くの人間と共有したい。24歳終盤にして始めたnoteでもいいし、他のメディアでもいい。誰かに会いに行ってもいい。24歳になって成熟した大人と会話をする機会がとても増えて楽しかったから、今後も多くの人に出会って、たくさん頭を動かしていけたらと思う。
やりたいことは次々と浮かんできて、でもそれを実現するための時間も、お金もない、そんな年齢である。せめて「チャンスを逃さない力」と「自分にとって大切なものを見極める力」は持っておきたい。刹那的な感情だけで行動する生活をやめる。これが24歳のわたしが決めた、25歳の目標。
おまけ
もう25歳になってしまうのか!?と自分でもびっくりしたが、「20代あと5年もあるのか」と思うとわくわくしている。5年でどれだけ成長できるのだろうという好奇心から長年欲しかったエレキギターを買った。
継続できたらいいな。いや、継続するぞ。