めい

99年生まれ。平日はプログラミングをして、休日は街を歩いています。流れ星をまだ見たことがありません。

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スジャータ

父の性格を一言で表すとしたら、「無邪気」が似合う。 家のことには口出しせず、いつもにこにこしながら家族の会話を聞いている父。口数が少ない方ではあったが、時々秀逸な冗談を言って家族を笑わせたり、どこから仕入れてきたかわからない知識を披露して驚かせたりした。 自分の好きなものを目の前にすると、子供のように踊る。 父の一番の趣味は競馬である。有料の競馬のテレビチャンネルを登録しており、休日の午後はテレビの前で新聞を広げながら「研究」をしていた。研究の成果が出ていたかは怪しい。

    • 挑み続け、感動を超えろ。ヴェルディサポになったわたしの1年間

      10月下旬。サッカーJリーグの試合は、今年も残すところあとわずかとなった。 今年は25年間生きてきて一番熱心にスタジアムに足を運んだり詳細な試合の情報をネットで探しに行ったりした。 そう、今年のわたしは誰が見てもJリーグサポーターであったのだ。 わたしの住む街はJリーグチーム、東京ヴェルディのホームタウンである。幼い頃からヴェルディの存在は近く、最寄り駅前の歩道橋にはいつも緑の垂れ幕が靡いていた(無慈悲なことに、ヴェルディがJ2降格してしばらく経ったのち垂れ幕はそっと撤去さ

      • ハーヴェストムーン(下弦)

        9/13 会社の若手10数人で、飲み会があった。4年間働いた先輩が退職するというので、その送別会という名目だった。 先輩のことは好きだったので最後に話が出来て良かったが、大人数での飲み会があまりにも苦手で、わたしだけ一次会で切り上げた。 早く帰れて嬉しくて、最寄り駅の数駅前で降りて多摩川河川敷に出た。 海もすきだけど、川の方がすき。 把握できるくらいの大きさだから。 大きい声で歌をうたった。きもちよかった。 9/14 片道2時間かけて、同期の家に行ってネイルをしてもらっ

        • ハーヴェストムーン(上弦)

          9/2 わたしの会社は、個人の関係が希薄で、 なぜかわからないけど、みんな仲良くなりきれない。個人的な話を全くしない。 「踏み込まない」ということを意識的にやると、逆に今見えているものすべてを把握するようになる。 左隣に座っている女性の先輩は、マスクの端っこにぐんまちゃんがプリントされている。 かわいい。 右隣に座っている女性の先輩は、くるくる回る椅子にこっそりあぐらをかいて仕事している。 バランス、保つの大変そうと思う。 いつも爪にオイルを塗ったり、眠ったり、ネットで推し

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          3本

        記事

          スタージョンムーン

          8月2日、渋谷 ル・シネマで『幻の光』を観た。ひとり。 上映までに30分くらい時間があったので晩ごはんを取ろうと階下のマックに入ったらなんと現金不可だった!わたしは散財家であるからこそ「おかねを使っている感」がないというのはもうとんでもないことになってしまうので(出費が)カードで買い物をしませんし、カードをほとんど持ち歩いていません マックに敗北することがあるんだ…と思って少し先の丸亀製麺に入り、すだちのおうどんを食べました。外国人の店員さんにいつもよりさらに丁寧な日本語で注

          スタージョンムーン

          切ない蟹

          わたしは結局どこまでもインプット野郎で、アウトプットできる人が羨ましい、アウトプットできる人の方が強い。勤務中も字にならないけど確かにそこにある心を忘れないでいたくてメモ帳のアプリを開いておいたりする。小さく。打ち込むのは酷く潔いことで手でインクを握りしめて文字を書くのとはまた別の苦しさがある。時々波が打ち寄せて流れるように手を動かす。言葉が言葉を生む。セッションのように手が踊る。ただそんな日はごく稀でわたしは苦しみながらも動かなければならない、歩みを止めたら一生動けなくなっ

          切ない蟹

          さるすべりの記憶

          お盆期間は信じられないくらい暇だ。 勤めている会社はお盆休みが存在しないので平日も出社しているが、お客さんも休みだし、有休を当てている人も多いし、プロジェクトが終わりかけなのも相まってとにかくやることがない。 ここ数日は小さな課題をやりながらnoteを読んだり書いたりしている。本当に社会人なのか。 ネットサーフィンをしていると、ひょんなことから子供の頃体操を習いに通っていたスポーツセンターが閉館していたことを知った。 2022年。もう随分前に閉館していたようだ。 記事も少な

          さるすべりの記憶

          くそったれ人生にさよならぽんぽん

          6月頃に転職活動をしている中で希死念慮に襲われたことや軽い適応障害になったことは前にも書いたことがあると思う。 本日8月12日、自分でもやっと鬱抜けしたなと思えるようになったので、わたしが元気になるまでにアドバイスされてやったこと、やらなかったこと、やらない方がよかったことをメモしておく。 やったこと ・海を見る、野菜を見る  後輩に「新鮮な野菜を見ると元気が出るので、道の駅に行くことをおすすめします」と言われて、有休をとって千葉の道の駅に行った。幼少期毎年夏になると家族

          くそったれ人生にさよならぽんぽん

          あきおくん

          あきおくんの話をする。 この間の冬、1月と2月だけマッチングアプリをしていた。 初めてだったからやり方がわからなくて、とりあえずたくさんの人にいいねを返して、話して、話しすぎて疲れて数日放置して、またたくさんの人にいいねを返して、を繰り返していた。下手だ。本当は1人か2人と話すだけでいいのに。 そんな中で、ちょっと変わった男の人とマッチした。それがあきおくんだった。 最初は世間話をしていた気がする。あきおくんは返信のテンションが低い。多分わたしに興味がない。 でも、低い割

          あきおくん

          ぼくら雨をきってきらきら走る

          転職活動を始めて、2ヶ月が経った。転職を諦めることにした。 わたしは何か一つに集中的に取り組むことが苦手だ。好奇心旺盛な性格で、趣味がたくさんある。自分の好きなことを満遍なくやって、心を分散させることがわたしの生活の楽しみ方だった。 それは裏を返せば、臆病だからだとも言える。高校の時、部活を二つ掛け持ちしていた。どちらも興味があったことには間違いないが、一つに絞って取り組んで結果が出なかった時のことを考えると怖かった。 だから、一つのことを頑張ったという経験が無い。それゆえ

          ぼくら雨をきってきらきら走る

          2024/06/16

          しっかり自分の意見をまとめて書きたい気持ちもあったけど、これは今の精一杯を書いておきたいなと思って久しぶりにnoteを書きます。 この2,3日、急に、一日中希死念慮で苦しんでいました。起きている間ずっと死にたい死にたいと考えていたわけではないけれど、今死んでも別にいい気がするとか、死んでもわたしの周りのみんなはそれぞれ折り合いをつけて自分の人生頑張れそうだとかそんなことをちらちら考えて、なんとなく気持ち悪いのに嘔吐恐怖症だから吐けなくて辛かった。SNSを追うのがしんどかった

          2024/06/16

          24,25

           もうすぐ誕生日が来て25歳になるので、24歳を振り返りつつ25歳について考えてみようと思う。  この年になると周りの人間は「毎年段々誕生日を迎えても嬉しくなくなってくよなあ」とぼやく人が多いが、わたしは誕生日大好きマンである。ありがたいことにプレゼントをくれる人もいるし、誕生日だからと理由をつけておいしいものを食べたり買い物したりできるし、何よりポジティブな意味での「リセット」感があり、ここからまた頑張るぞ、という気持ちは新年より強いと思う。誕生日一週間前なんかが一番楽し

          目が良くなった

           週末にレーシックを受けてきた。  以前からありがたいことに母が費用を出してくれると言ってくれていたので、土日を利用して病院へ。  レーシックを受けることになった時に参考になったnote。なんとなくそんな感じなんだ〜と知っておくと緊張しないですむ。  レーシックは検査(レーシックを受けられる状態かや、どのプランにするかのためのもの)と手術の二段階と、手術の翌日はかならず検診に行くことになっている。検査と手術を一日でやると少し安くなるそうだ。何回も通う手間も省けるしお得。

          目が良くなった

          おめでとう、プリンセス

           私には姉が2人いて、長女は結婚してもう直ぐ一年になる。  挙式はまだしていないので、せめて写真でもとお台場のフォトスタジオでウェディングフォトを撮ることになった。  せっかくなので家族で晴れ姿を見に行く。わたしは半休をとった。次女はコロナのため欠席。  ゆりかもめのワクワク感は異常だ。大きな建物の間を、街を見下ろしながらすいすい進む。海が広い。空も広い。東京の一番近未来な部分がジオラマになって視界いっぱいに広がる。  ゆりかもめに乗っている間は、スマホも本も必要ない。外を

          おめでとう、プリンセス

          あの春、新橋で

           会社でライブ配信講義を受講しながら、これを書いている。  題名は『はじめてのOJT担当者の心得』 社会人教育専門の会社が開催しているもので、弊社も毎年研修の一環として利用している。受講者は大体社会人二年目の人が多い。  様々な会社に向けて開かれている場だから、内容も、  新人社員は何が不安なんでしょうか?  私たちは先輩社員として、何を伝えていかなければいけないでしょうか?  と、「誰にでもあてはまり、誰にでも実践できる」ことである。題名にも「心得」とあるように、先輩社員

          あの春、新橋で

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          ①団地  高校生の頃、いつも団地に沿って登校していた。4,5階建ての白く塗られた積み木のような四角い建物と建物の間に、誰にも踏まれていない青々とした芝生が風に揺れていた。各部屋、芝生向きにベランダがついていて、時々芝生に誰かの洗濯物とかが落ちている。  団地って思ったより静かな空間なんだなーと思った記憶がある。帰宅時はよく、意味もないのに回り道をして団地とか側の小さな商店街をのぞいていた。  団地に住んでみたい。何十年もそこに腰を下ろしている寡黙な建物。ベランダ。そしてあ

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