普通の問題は解けるが共通テストが解けない
盆休みの直前に「普通の問題は解けるのですが共通テストの問題になると全然解けません」という相談を受けました。
この時期の受験生から毎年聞く相談事です。これだけでは状況がわからないので最近解いたマークの問題集を見せてもらいました。
このような問題でアイは埋まるのですが,ウエができないということでした。
それでは次の問題なら解けるかと聞いてみました。
すると,この問題なら難なく解くことができるということでした。
この 2 つの問題は形式こそ違いますが聞いていることは全く同じです。
私はその生徒に対して次のような指示をしました。
1.時間を気にせずに問題に取り組む。
2.解説を見ながら「普通の問題文」に書き換える作業をする。
3.もう一度解き直す。
いままでの勉強方法を聞いてみるととにかく量をこなして慣れようとしていたようですので,1 回 1 回の質を上げるようにしました。
翌日から私はお盆休みを取っていたのでしばらくその生徒に会いませんでした。休みが明けて出勤するとその生徒が私のところを訪ねてきました。
私の指示通りに勉強を行った結果,お盆中にあった模試で普段よりIAIIBともに 20 点ほど高く取ることができたとのことでした。
この生徒は下地がしっかりできていたため,マーク形式の問題の解き方さえつかめばよかったようです。
今回の相談は少し極端ではありましたが,多くの受験生が抱えている問題であると思います。
特に数学Bの分野では「○○である。よって××となる」という表現があったとしても,この「よって」にはかなりの計算をさせられることがあるということを折に触れて話しています。
普通の問題なら解けるけれど共通テストの形式になるととたんに解けなくなるという人はこのような勉強方法を試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。「スキ」をしていただけるととても励みになります。