プロローグ

 ふと、訪ねてみたくなる時はないだろうか。
 日々に起こる様々な出来事、訪れる場所、出会う人々に。
 或いは、非日常的で、存在しないものに。

 彼らはきっと、快く答えてくれるだろう。それがさも当然であるかのように。きっと、あなたが欲するように。

 私は、本当に、ここに存在していますか。

 もしあなたがその答えを得たならば、もうすでにお分かりだろう。
 
 もう二度と戻れはしないのだから。

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