大学院生ってどんな感じ?(臨床心理)
こんにちはめいです。
長いこと更新できていなかった言い訳兼日常話でもと思いまして今回はこのような投稿を作ってみました
心理の大学院ってどんなところ?
皆さんは大学院にどんなイメージがありますか?
大学の延長?研究所?
法律的には、大学院は、学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥を究め、または高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とすると定義されています。(学校教育法第99条第1項)
臨床心理の大学院は研究+専門家養成機関(資格取得のために学ぶ)であることが多いと思います。
資格取得のために通う人が多いからか、一般的な大学院のイメージと臨床心理系の大学院は少し違うようです。
なんで資格取得のために通う人が多いのかというと、コスパ良く心理の専門家になるなら大学院に進学することが早いからです(※語弊あり)。
心理の専門職といえば、公認心理師や臨床心理士という名称の資格があります。
ざっくりとですが臨床心理士を例に説明します。
臨床心理士の受験資格を得るためには、
①資格認定協会が認定する大学院を卒業する
②資格認定協会が認定した大学院を卒業して規定年数(心理職として)働く
必要があります。これはかなりざっくりとした分け方なので、詳しくは日本臨床心理士資格認定協会のHPをご覧ください。
専門家になるためには大学院に行かないと受験資格が得られないっていうね。
ちなみに公認心理師は、大学(学部)と大学院で国が規定した科目を履修する必要があります(区分A)。
〇公認心理師は国家資格、臨床心理士は民間資格。
大学院生の日常は?(M1)
研究や授業以外にも意外とやることが多いのが臨床心理系の大学院生だと思います。
M1(修士1年)の時は授業が大変でした。
コマ数だと最低限の履修で、半期10コマ程度なのですが、まあ課題が多い。
課題祭り&発表準備で忙しかったです。
→コマ数は少なく見えるが、授業がらみの作業時間がたくさん必要ですごく忙しく感じる
大体の科目が、学生主体&発表メインのため、「1限も2限も3限も発表だ…」なんて日もありました。
学部時代と違い、テストだけで成績が決まる科目はないので緊張感高めの授業ばかりでした💦
たくさんの知識をインプットし続け、アウトプットが追い付かないみたいな。特に前期は毎日どの科目もそうで大変でした。
ちなみにですが、大変なのは授業だけではありません。
他領域の方からすると違和感があるかもしれませんが、実習が高頻度であるので大変でした。
〇臨床心理系の大学院の実習は、
・大学内の心理センターで行う実習
・大学の外で行う実習
の2種類があります。
私が通う大学院では、M1は大学内で行う実習のほうが頻度多めだったので、そちらの実習の話をしますね。
実習で特に大変だったのは検査の実施方法を覚えること。
検査の実施方法って院に入らないとなかなかできない勉強No.1(私調べ)ですが、まあ覚えられない。
1個覚えられるとガッと他の検査も覚えられるようになるような気がしていますが、最初に覚えなきゃいけなかった検査の勉強は本当に辛いものでした。
必要な勉強や実習は学校によって大きく異なると思いますが、私の中で大変だったのはこの2つでした。
大学院生の日常(M2)
M1の時の大変なものが、授業と実習。じゃあM2はどうなのかと言いますと、やっぱり大変なのは授業と実習。
授業はM1の時と比べたらなん分の一だ?ってくらい少ないのですが、内容とは課題の重さがレべチでした。
比べ物にならないなと思うくらい大変なのが実習。単純に頻度も多いし、去年より責任重めなものが多い…
守秘義務等もありますので詳しく書けませんが、実習の種類や内容が変わった感じです。
あと大学院なので、修論がね…
心理の人あるあるなんじゃないかと思うんですけど、他が忙しすぎて修論の存在忘れがちというか、しんどくなるというか
修論しんどいのは皆そうかもですが、まあしんどいよね(^O^)/
とはいいつつ、私は同期のなかでは遊んでいる方だと思います。
(その分勉強時間が減っている)
この前同期から「あなたはいつも飄々としていて大変そうに見えない」なんてお言葉をもらいましたが、たぶん何かを切り捨てて遊んでいるだけなんですよね。こんな人になっちゃだめだよ皆は。
何目線だって感じですが、遊ぼうと思えば遊べるのが大学院。何にどこまで時間を使うかを考えればどうにかなります。
修論の提出も終わりひと段落したような気もしていましたが,そんなこともなく…という日々が続いています。
そして国試がもう近い…
試験前、ちゃんと生きてるかな私…疲れすぎてないことを今から祈っています😇
今私はM2なのですが、いつが一番忙しかったのかが正直分かりません。
あと残り約2か月あるということもありますし、なによりずっと忙しいんです。忙しい中でもそこそこに遊ぶ余裕もあったのでいつだろうなと…
でもあえてどこかを挙げるなら大学内のセンターで連続&初実施の心理検査を複数、バイトで検査、外部実習とボランティアで子どもに関わって、修論に追われながら就活をしていた3週間がありました。あれはしんどかった。
…このあとちゃんと燃え尽きました。
すこし脱線していましたが、まとめるとM1もM2も大変なことは一緒でした。ただ質が違う感じ。
M1は量的にしんどくて、M2は質的にしんどいみたいな。
大学院に進学して気が付いたこと
これはまじで心理あるあるだと思うのですが、授業でロールプレイをする機会が多いんです。
おかげさまで恥ずかしがることなく、中学生になれます(?)
以前ロールプレイでやった反抗期の中2娘役楽しかったなー
社会人学生の同期にその子のお母さん役をやってもらいました。
現役組には仲の悪い親子に見えるけど、大人にはなんだかんだ仲がいい、ただの反抗期の中学生の悪態の付き方がマジで楽しかったです。途中から母役の同期も本気でイラっとしたらしく肩をたたかれるというね。
いやーあれは楽しかった。
…じゃなくて、将来よく出会うであろうClを皆でやってみたり、こういう人が来た時、こういう面接ではどのようにかかわっていくのかをロールプレイで体験することが多いんです。
だからどんどんやり慣れていくし、緊張感も減っていくという。
ただ、ロールプレイはあくまでもロールプレイだからこの通りに行くことのほうがないんですけどね。それは念頭に置きつつも、少しでも体験できるのはありがたいです。私の性格的にもね。
ちなみにうつ傾向の子どもと不登校の子役も好評でした(?)
心理を学んでいるとどうしても、自分の内面に触れざるを得ないし、授業の性質上それが公開処刑されることもあるのでそれがしんどいという人もいらっしゃいます。
私は割とそこはきつくないのですが、それで落ち込んでいる人は何人も見てきました。なのでもし、自分の内面に触れたくない・知りたくないという人には茨の道かもしれません。
ロールプレイ以外だと、
周りとの知識量の差で落ち込んだり、
子育て経験がある社会人学生の方強いなと思ったり
(現役生は経験がないからこそ主観が入りにくいというメリットもありますが)、
私がこれまで学んできたことや経験してきたことって意外とレアなことばかりだったんだとか様々なことを感じました。
私は外部進学の現役生なのですが、社会人学生の方からは”現役生の強み”みたいな話をよくされます。
たしかに私や現役生のような心理学部出身の学生にとって当たり前のことって、社会人学生の方からすると不思議なものが多いんですよね。
正直それに全く気付いていなかったので勉強になりました。
数だけでいえば学部のほうが多くの人に会いますが、大学院はより密接にかかわるからか、これまで出会ってきたのことのない人と切磋琢磨し合える尊い環境だなと思います。
大変なことやしんどいこと、落ち込むことはたくさんありますが、大学院に進学してよかったなと今思っています。
最後に
心理学っていつ学び始めても面白いです。
私は学部から心理なので、若いころから勉強している側ですが、どんな経験もためになるんですよね。
もちろん自分の経験を重視しすぎたり、それによって支援者としての目が曇るなら捨てたほうがいいのかもしれませんが、そこが苦しくも面白いです。
需要がありそうだったら、修了後に改めて詳しく書けることがあったら書こうと思います。
論文のこととか、就活のこととか。
個人的には、大学院の日常とか大変なこととか入学前に知りたかったので書ける範囲で書いてみました。
参考にあれば幸いです!そしてここについてもっと教えてくれというところがあればコメントお願いします🙏
明日もいい一日になりますように