説明書の文字サイズを、測ってみた :ゲームのルールの伝言ゲーム
こちらはアナログゲームマガジンの連載「ゲームのルールの伝言ゲーム」の15回目、本文途中から有料となります。文字数は約2,600字+図表です。
はじめに
……というツイートを見つける前に、こういう商品を買ったんです。
文字サイズ(ポイント)を測れるブックマーカー(しおり)です。猫かわいい。
細かく測れる専用商品を買ったので、しおりは使わなくなるのですが……。
ということで、ボードゲームの説明書の文字サイズを測ってみました。
対象は、紙の説明書、40部です。
データ版は、できあがり文字サイズが不詳なため除いています。
できれば説明書の筆者が重複しないようにしています。
用語説明
こちらのサイトが分かりやすかったです。
本記事で出てくる用語は以下の通りです。
・字間
同じ行内で、文字と文字の間にあるスキマです。
・ベタ
字間が全くないことを「ベタ」と言います。
ベタの状態でも、文字と文字の間には一定のスキマが確保されています
(詳しくは上記ブラザー社のリンクを参照ください)。
・詰め組み
ベタよりもさらに文字の間を詰めることを「詰め組み」と呼びます。
確保されたスキマを削っているため、文字同士が重なることは稀です。
・行間
行と行の間のスキマです。
一般に0.5~1文字ぶん空けると良いそうです。
なお、今回の調査対象は全て横書きです。
調べた情報や数値
①商業ゲームか、それとも同人(個人製作)ゲームなのか
手慣れている商業ベースの作品の方が読みやすいのかどうか、気になりました。線引きが難しいゲームもあります。
②ゲームの箱サイズ
説明書のサイズは、箱のサイズにおおむね比例します。
③紙面1段組あたりの縦×横のサイズ
例えば、紙面の中心で縦に真っ二つ、という二段組レイアウトの場合。
1ページあたりの紙面がA4(タテ297×ヨコ210mm)とすると、1段組あたり297×100mm程度になります。
④文字サイズ:ポイント(pt)
「級数」での測り方もありますが、一般的ではないのでポイントです。
サイズは次の3種類を計測しました。
・本文(主要なルール部分)
・見出し(見出しの大きさが複数ある場合、小さい方を計測)
・補足等(特殊能力の効果説明、オプションルールなど。
本文より小さいポイントを設定している場合のみ記載)
素人計測です。間違っていたらすみません(途中で全て測り直しました)。
⑤左右は何%縮小か
文字の横幅だけを縮める(長体をかける)ことで、より多くの文字を載せることができます。
一般には、「変形2」(左右20%縮小)までであれば、読みづらくないそうです。
⑥縮めた結果、左右は何ポイント相当になっているか
参考値として。
⑦文字の読みやすさ(5段階評価)
老眼になっていない視界からの評価です。
読書とボドゲに差し支えるから、老眼になりたくない
⑧コメント
40作品全てに、何かしら思うところを書きました。
さて、私の観測内の説明書について、文字サイズはどうなっているのでしょうか。いつものように、表にしてみました。
ここから先は
アナログゲームマガジン
あなたの世界を広げる『アナログゲームマガジン』は月額500円(初月無料)のサブスクリプション型ウェブマガジンです。 ボードゲーム、マーダー…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?