Setoguchi Megumi

シンガー。ソングライター。 ここではネガティブから生み出される思考回路を記録しています。

Setoguchi Megumi

シンガー。ソングライター。 ここではネガティブから生み出される思考回路を記録しています。

最近の記事

shinkokyu

根っこが劣等感の塊人間なので、誰かの優しさが酷に思える時がある。あれやこれやと良くしてくれて感謝の気持ちはあるけれど、なんだろう、自分の無能さに虚しくなってしまうんだろうか。人の優しさを無償で受け止める度量も、それを返す器量もないのだ。 「頑張らなくていいよ」という言葉が、私は苦手だ。もちろんこれも、相手の優しさから出る言葉であることは重々承知している。それでも、私はこの言葉を添えられる度になんだか息苦しくなる。ああ、頑張ったらダメなんだ、今私醜いのかな、なんて、どこか卑屈

    • kyusoku

      橋本病と診断されたのが昨年の7月。 それから少し休む休むと言いながら 結局今まで全然休まなかった結果? 年明けに診断された甲状腺機能低下症。 今思えばこれがずっと地味にしんどくて 何をするにもアクションが遅れてしまって 気持ちが焦る一方、家では頭が働かなくて 今もなんとか自分を動かせているような感覚。 声の掠れもだんだん出てきて声が詰まる。 歌も詰まる。ブレスもうまく出来ない。 ずっと気の持ちようだと思っているけど やる気と責任感を毎日叩き直しては 毎日リセットされてしまう

      • okubyokaze

        こうなったらいいな。 こう出来たら面白いな。 と言う理想や妄想をよく抱くけれど、いざ目の前にぽーんとそのチャンスがやってきたら、大抵目を逸らして怖気付いてしまう。「手を伸ばさなかった」と自分を正当化しながら、ただただ「手を伸ばせなかった」だけなのだ。口ばかり達者になって、若い子たちにあーだこーだと話している当の本人は、いろんなものを取りこぼしてきたただの強がりな臆病者に過ぎない。 今の生活を取り巻く環境だってもちろん、周りに恵まれ助けられながら自分でしっかりと掴み取ってき

        • prism

          本が好き。 と言うよりも、いろんな人の思考を知るのが好き。自分の考えが絶対ではないと知る。と同時に、自分の考えが大多数と違ってもいいと知る。過去の考えが間違いだったわけでもないし、今の考えが永遠でなくてもいいと知る。 学生時代、周りの人たちのようにうまく喋れないことに強い劣等感を抱いていた。人と話すのが怖かった。でも実際、頭の中では誰よりもお喋りだったと思う。ずっと"何か"を考えていて、それはずっと自分ではない"誰か"を対象にしていた。「自分が何を言いたいか」ではなく「この

          wake

          "何故"を徹底して考える。 それが、10年の月日の中で培ってきたあらゆる「答え」への導き方だった。 好きな理由。 嫌な理由。 失敗の理由。 成功の理由。 理由を知ることで、次に繋ぐことができた。 理由を知ることで、新たな発見があった。 理由を知ることで、気持ちが冷静になった。 理由を並べることで、やる気を保っていた。 だけどそれは私のやり方にすぎず、そのやり方を誰かに強要するのは違うらしい。そう思うと、急に自分の存在意義がなくなったように感じた。 言葉は虚しい。どれだ

          torauma

          「突然ですね」と言われることがよくある。 それは大抵、頭の中でずっと考えていたことをその時初めて相手に伝えたというだけであって、私にとっては至って突然なことではない。 そう考えると、私にとっては突然に感じたあの子の不機嫌な態度も、あの子にとっては突然ではなく、気付かぬうちに私が何か気に触ることをしてしまっていたのかもしれない。 真相がどうであれ、私は傷付いた。 そしてあの子も、きっと傷付いている。 お互いに傷跡を残さないためにも、言葉にして話し合う必要がきっとある。 人

          kotoba

          歌詞カードを朗読する子どもだった。家で過ごす時間の中で、一番好きな時間だったかもしれない。 言葉の意図を考えることや、日本語の音そのものが好きだった。その音が乗る旋律の上がり下がりを矢印で記して、息を吸うところにも印をつける。息も言葉のひとつだ。全てはカラオケで歌うためなんだけど、ただそれだけのために一生懸命になれた。何度も何度も繰り返し音をなぞり、言葉をなぞった。そんな子どもだった。 大人になるとネット社会。音楽は配信が主流になり、歌詞はウェブでいつでも見ることができる