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持っている物しか、手渡せない

自分の経験にない話をされた時
楽しい事なら当然、何の問題もないけれど

辛い気持ちを吐露した時に
相手の本音が見える時がある

悩みなんて、誰に何を相談しても
結局、自らがその解決方法を見出すしかないけれど

でも、もし誰かが辛そうだったら
「その気持ちをただ受け入れる」ようにしたい
シンプルな事だけど、とても大切な事
それは、きっと温もりとして相手に伝わるから


誰だって、楽しい事ばかりある人生の方がいいと思う
でも、まったく同じ毎日はあり得ない

人と人が分かり合うという事は、
自分と同じ経験をして同じ感情を味わった時
初めて深く共感しあえるのかもしれない

友人同士でも過去の恋人でも
付き合いの形にこだわらず
「分かり合える」や
「分かり合おうとしている」
大事なのは、これだけかなと思う

だから、辛い事があっても
その辛さのおかげで誰かを思いやれるなら
いつの間にか沢山の物を手渡す種を
持っているという事かもしれない

所詮、人は自分が持っているものしか手渡せないのだから


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