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語らい座 大原本邸 掛け軸「饅頭の讃」
倉敷にある国指定重要文化財の旧大原家住宅。
ここは倉敷紡績所、いまのクラボウの創業者、大原孝四郎の生家です。
ここで饅頭にまつわる掛け軸と出会いました♪
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代々の当主がくつろいだ離れ座敷 そこで…
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饅頭の絵が描かれた、饅頭のことが書かれた掛け軸がありました。
ちょっと場違いなような…笑。
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現地では、みんなが庭を見る中、庭に背を向けて掛け軸を読む私…(苦笑)
係の人に少し説明してもらいましたが大意しかわからず。
ChatGPTの力も借りて読んでみました。
饅頭の讃
余或年旅黄土之地、大連無順等
到處観累々饅頭。其味極良
後二年呼大連之林君労研饅頭
遂成一個六○瓦温量一六九加露里
其色其光澤其粘張力極可也 五
銭四個一袋人々競購之栄養衣
美味格安雄也
義等○人
おそらく次のような内容かな。
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私はある年、黄土の地を旅した。
大連、撫順など至るところで饅頭があった。
その味はとてもおいしい。
その2年後、大連の林(リン)君が労研饅頭を遂に完成させた。
60グラム、熱量169カロリー。
その色、その艶、そのモチモチ感がすばらしい。
一袋4個5銭。栄養があり皮が美味く値段も安価で人々は競って買う。
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最後の「義人」は倉敷労働科学研究所の暉峻義等(てるおか ぎとう)さんの名前です。林さんは中国人の林樹宝さんです。
「瓦」がグラムだったとは。「加露里」のカロリーは係の方に教えてもらいました。
この饅頭は「労研饅頭(ろうけんまんとう)」と名付けられました。
Wikipediaによれば、倉敷「岡山木村屋」、愛媛県松山市「たけうち」で今でも販売されているとのこと。
そういえば松山の大街道に行った時に「労研饅頭」の看板みたっけ。
再度、松山に行ったら食べてみよう!
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