BLUE

生きようと思ってたのにな。
大好きだったのにな。
結局あたしはあたしが嫌いなんだよな。
汚い。
頭から爪先まで全部なんにも綺麗じゃない。
左目だけと目を合わせていたい。
もうさ、やんなっちゃったな。
あたしが心の底から幸せを願って泣いた大事な友達は自分で全てをぶち壊したのにそのまま笑って愛されてる。
お前はほんまにって煙草を吸いながら笑ってくれるあの子もあたしの小さなお願いより自分の気分を優先する。
あたしを気遣ってくれる優しいあなたもあたしの汚いところを見たらきっと幻滅する。
そんなつまんないことで死にたくなっちゃうあたしが一番大嫌い。
消えてなくなりたい。
死んでも生きても汚いところばかり晒すなんて耐えられない。
全部燃えちゃえ。
跡形もなく溶けてしまえ。
海に沈んで泡になれ。
そして星になりたい。
うさぎ座の横に赤く光る点になりたい。

2日前のあたしへ。
こんなこと書いてたってさ、結局生きてるよ。
もう8月になったよ。
たった一言のラインで違和感に気づいて電話をくれた勘のいいあの子に感謝しな。
別になんにも予定通りに行ってないし、なんなら焦りまくりだけどあんたは生きてるよ。 
これからもきっと生きれるよ。
不確かなことばかりでないものだけを数えて眠るような日々だけど、一人じゃない事だけは確かだから、その温もりを抱えて目覚めよう。
くらげの紫と青の間みたいな孤独な光の色でタトゥーでも彫ろう。
あの子に会えるたびに1つずつ絵を増やして、あの子の曲に救われるたびに色を足していこう。
たった一度で終わってしまいそうなあの人との短いキスで一生泣きそうなほどの幸せを噛み締めていよう。
大好きなあなた達の笑顔で夏の夜を照らそう。
真っ赤な刹那になるその日まで傷を星で繋いで小さな宇宙になろう。
生きる理由なんてなくても明日を生き延びる材料はここにあるから。
大丈夫っておまじないを忘れるまで生きて。
誰とも付き合わなくていい。
寂しくて泣いたっていい。
お金がなくたっていい。
きっとあたしはあたしのままでいい。
大丈夫。
頑張ろう。
あと少し。

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