キャノンボール

そんなにさ、喋んなくたって伝わることもあんだろう。

そうね。そういうこともある。

でもさ、言わなきゃわかんねえよ。分かってくれねえよ。
喋んなきゃわからないでしょう。伝わらないでしょう。

どんなに考えて喋ったって
自分の思ったようには伝わらなくて

悩んで悩んで悩み苦しんで
イライラして怒っちゃうこともある

八つ当たりみたいに感情ぶつけたり
ほんとは大好きなのに冷たくしちゃうこともある

生きてるから、そんなこともある
そういう日もある

なんで伝わらないんだってもやもやするし
そういうことじゃないのにって怒ったり
つい、もういいなんて突き放しちゃうけど

本当にそれでいいのか
そのままでいいのか

あとになってやっぱりあの時、なんて
後悔しても遅いんだぞ

思ってることちゃんと言おうよ

僕は死ぬように生きていたくはない

何も考えず、何も喋らないなら死んでいるのと一緒

生きている意味ってなんだ

考えて考えて考えて考えて
悩んで醜くもがいて転がって

それでこそ生きているんじゃないのか

泣いて笑って飯食って
たまに怒って落ち込んで
たっぷり寝る

それでいい。

喋って伝えて
伝えようとして

話さなくても伝わることもあるけれど
それを過信しちゃいけない

話さないとわからないことも沢山ある

だから、さ

話そうよ。色んなことを。

お喋りしよう。もっと沢山あなたの事教えて。

そうやってもっともっと仲良くなろうよ。

せっかく生きてるんだから。

これだけ沢山のなかで私たち

出会えたんだから、さ。