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JUJUーまさかのまさか 4日間の出来事

 先日、JUJUがカバーしたスキマスイッチの「奏(かなで)」について音楽文に投稿したところ、無事掲載を得た。

 そもそも私はスキマスイッチの14年来のファンである。一番初めにnoteに記した、春馬くんを横に置いて心酔したアーティストこそスキマスイッチだ。このコロナ禍になるまではそれこそ沢山のライブに行っていた。地元はもちろん、東京、大宮、大阪、果ては福岡まで行ったこともある。最近は専ら関東圏をうろちょろしているのだけれど。

 いつも彼らは、彼ら自身も言うのだが「近所のお兄ちゃん」の距離でファンを楽しませてくれる。ゆるーいMCも人気の一つだ。最前列にいて、地元名物のクーポンのやり取りをしたこともある。なんと言うか親しみの持てる人たちなのだ。もちろん音楽も極上でアッパーミュージックからバラードまで幅広い。またどうしてこんな変調をするのかな、とか、この和音に行くのかな、という、予期せぬ遊び心もあって、とにかく私の心を捉えて離さない。

 スキマじゃなかった。JUJUの話だった。そう、その私の心酔するスキマスイッチの歌を、しかも「奏(かなで)」をJUJUが歌うとスキマの公式Twitterで知った。しかし当初はちょっとしばらくは聴けないかな、と思っていた。どうしたって、詞を知るほどに知っていたゆえ、春馬くんを思い出さずにはいられないだろうと想像できたからだ。周りからMVが本当に切ない、と漏れ伝わっていたこともあり、一層足が遠のいてしまった。大好きな音楽が一瞬でも辛い音楽になるのは嫌じゃない?そう思っていたんだけれど、スキマの公式Twitterで、JUJUの「奏(かなで)」のMVが公開されたのを知って、また、二人のJUJUへのコメントを見て、視聴する気持ちが湧いた。とにかく私はスキマの二人とスタッフにものすごく信頼を置いているから(笑)。あ、またスキマの話に戻ってしまった。話を戻す。

 実際、視聴してみて、例のアカペラ部分はとにかく春馬くんを思い出させた。けれど通して聴いてみて、スキマの世界観と違うことに驚いて、そして全体を包むこの「切なさ」はどこからくるのか、と思った。だから、春馬くんとは切り離して、JUJUの歌声の魅力と、スキマとの相違について書きたいと思った。

 さて、20日に投稿して公開になったのが22日。その日のうちにJUJUのスタッフさんから私のツイートに「いいね」がついた。一瞬画面を見たときに、何事?と目を疑った。「JUJUのスタッフが私のツイートを見ている!!」あまりの衝撃にフリーズと興奮が交互にやってきた。そして翌日、音楽文の公式から発せられる私の投稿についてのツイートが、やはりJUJUのスタッフさんにリツイートされていることを知る。「なんと!!フォロワーがたくさんいるJUJUスタッフさんのページでリツイートされるとはびっくり!!」。そう思ってその衝撃を書き込んだ30分後、まさかの展開が起きる。

 音楽文公式での私の投稿記事のツイート、いいねが、ピン子ピン子、とにかくピン子が止まらない。(私は世でいう、いいねでバズることをピン子と呼んでいる 笑)何だ?何だ?どうした??と思っていたらフォロワーさんからの通知で知る。

 JUJUさんがコメントしてるよ!!!

 顔!面!蒼!白!!面白いもので人は度を超えた驚愕の時はキャー!!ってならないことを知りました。いやいやいや、嘘でしょ、まさかでしょ、そんなことないってば。だってJUJU忙しいもん。こんな長い文章、読んでくれるはずないよ。しかもスキマファン歴を長々記載しちゃっているしさ。

 でも白い顔で震えながらJUJUのページを開くと、本当にリプをくれていた。歓喜!感激!泣く!!JUJUからのリプは以下の通り。

 「泣けた。あたし、ハイヒール履き続けます…スキマスイッチもスキマファンも素敵だ 涙 ありがとうございます」(10/23 JUJUの公式Twitterより)

 泣けるのはこっちだよ。泣けて泣けて仕方がないよ。まず、あの文章を読んでくれた、スキマファンに向けて温かい言葉をかけてくれた、そんなお礼などこちらが言いたいのに、ありがとうって言ってくれた、そしてハイヒールを履き続けると言ってくれた。全部の言葉がありがたくて仕方がない。

 JUJUのコメントの返信欄を見ていたら、「ようやく一人称が戻った」と書かれている方がいた。どういう意味なんだろう?って思って過去をさかのぼってみた。そうしたら、春馬くんのあの日からJUJUは、自分の意志とか感情とか、例えばお腹空いた、ってそういうことまでも一切呟ていないことが分かった。呟いているのは、JUJUのスタッフページの呟きをリツイートしているか、「俺のRequest」にコメントを寄せてくれたアーティストへのお礼、ライブのこと、とかそんな感じだった。

 ああ、そういうことか。この日、私の文へのリプで、「あたし」って言葉があの日以来、初めて出たんだ。そう知ったら「ハイヒール履き続けます…」の一文にとても重みを感じた。ハイヒールはJUJUの象徴である。それを履き続けるって言うことは、JUJU自身の「これから」の意思表示に思えて、なんだか心に沁みた。JUJUはこれからも歌い続けるって言ってくれたんだと思った。

 その次のツイートでJUJUはアカペラの「奏(かなで)」を披露してくれた。もともと企画でJUJUが一節アカペラで歌う曲を今回のアルバムから募っていたんだけれど、まさか「奏(かなで)」をチョイスしてくれるとは。ここで一つ調子に乗っても良いですか?もう、私の文へのアンサーソング?!って思ってしまったくらいですよ。妄想ですけれど(笑)。本当の妄想に過ぎませんけれど。とにかく過大な妄想に至るほど、23日は狂喜乱舞の夜になったことは言うまでもない。そしてフォロワーさんも狂喜乱舞してくれたことも、とても嬉しかった。

 投稿しておよそ4日でこんな展開になるとは。4日で、こっちが一方的に知っているだけの交わりのない関係なのに、思いが届くなんて誰が予想できただろう。やっぱり思いを表現するって大切だ。行動するって大切なんだな、と思う。

 同僚に「JUJUさんから「あたし」の言葉を、あの文から引き出したんだから、JUJUさんにとっても、良いことをしたんじゃない?」って言われたんだけど、それは違うと思っている。JUJUにあのようなコメントをしてもらって、春馬くんに近い人がちゃんと未来を見ているって知れたことが、逆に私の心を撫でてくれたんだよ。JUJUが前を向いていることが、こちらにとっても何か心強くて、ありがとうなんだよなぁ、と思った。だから私はJUJUからのリプをスクショして大事に保管しています。もはやお守りなのです。

 さてJUJUのカバーアルバム「俺のRequest」。とにかく素晴らしい。既出の作品たちなのに、どの楽曲も初めて見る世界がそこにある。カバーの認識を変えてくれる、そんなアルバム。多くの人に聴いてもらいたい。おすすめします。