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プロダクトマネージャーが事業サイドを経験している強み
今日は、終日ほぼ打ち合わせづくしだったのですが、そのことをSlackで「おやつ食べる時間がなくてダイエット成功」とつぶやいたら、「やったぜ」のリアクションをもらった田村です。
今回、ドメインエキスパートという観点とは少しずれるのですが、私が事業サイドからプロダクトマネージャーに転向したことで、「事業サイド経由でのプロダクトマネージャーいいかも」と感じている(感じてもらえている)部分に触れていきたいと思います。
ユーザー理解が深い
ここはもう少し解像度をあげると以下の2つに分けられるかなと思っています。
1つ目は
ユーザーの課題がわかる
これは、多くのユーザーさんから上がってくるVOCを日々目にしていることや、直接ユーザーさんにヒアリングしてきたことで蓄積されてきたものだと思っています。
事業サイドに所属している時は、開発側にこの手のローデータを直接見てもらうのだと情報量が多すぎるだろうと考え、サマライズした情報をお渡しすることが多かったのですが、やはり生の声を知っているのは強みだと思っています。
また、ここでいうVOCについては、私はたまたまカスタマーサポートやカスタマーサクセスの領域にいましたが、セールス部門でも同じだと思っていて、CS観点では知らない失注理由などを把握していることも重要な部分だと思います。
なので、必ずしもCS的な役割を経験している必要はないと思っています。
この部分はもう少し後でも触れていきたいと思います。
ユーザーの声を温度感を持って聞いている
ここは前述した部分と近い話ではあるのですが、やはりドキュメントなどで見ているだけの情報と、実際にユーザーさんが発話している情報だと情報量が異なるなぁと思っています。
なので、直接ユーザーさんの声を聞いていることが重要だと思っていて、なるべくならリアルタイムで温度感を持って聞いている経験というのは非常に意味のあるものだと考えます。
プロダクトのライフサイクルの理解が深い
ここは組織のあり方によっても見える部分が異なる話だとは思いますが、事業サイドを経験している以上、プロダクトがどう認知されてどう活用〜定着されていくのかを身をもって知っているかどうかはプロダクトを作っていく上で非常に生きる部分だなと思っています。
「知っている」と「経験している」の差分はめちゃくちゃ大きいと思っていて、ここの経験は今プロダクトを作っていく側に身を置く上でも重宝されているなぁと感じています。
ユーザーの課題がわかるの部分でも触れましたが、ここでもライフサイクルの全てを経験している必要はなく、じゃあその上で何が大事なの?というところに最後に触れたいと思います。
人的ネットワークが広い
ここも、組織のあり方によって変わってくるところにはなると思うのですが、大きな組織になると分業をしていくことで生産性を上げていくことになるので、担当する領域(単位)で組織が分かれていることはよくある話かなと思います。
私のいる組織も、非常に風通しはいいと思っていますが、組織としては事業サイドと開発サイドで分かれている状態です。
例えば、プロダクトの開発/運用をしていく中で、実際のユーザーさんに話を聞いてみたいとなった時、私だけの力であれば実際に関わりのあったユーザーさんに声をかけることしかできないですが、事業サイドの周辺チームであるセールスメンバーに相談すると、たくさんユーザーさんを紹介してくれます。
こういった社内でのつながりが非常に重要で、セールスチームだけではなく他の領域であってもつながりがあることでちょっとした相談先が多く存在してくれるわけです。
事業サイドにいる時には気づけなかった部分で、ここは反省点でもあるのですが、開発していく中でユーザー理解はもちろんのこと、プロダクトのライフサイクルを知っているのと知っていないのでは見える世界が全く違うので、正しく理解しておく必要があると感じています。
ただ、どうしてもそれをしっかり理解しようと思うと、ステークホルダーを多く巻き込むので、通常業務に支障が出ないか、そもそも誰に相談したらいいのか、というところでつまづいてしまうこともあります。
そんな時に、私のように事業サイド経験者がいれば、「これ聞きたいんだけど、知ってる?」とか「このこと聞くなら誰がいい?」といった形でライトに相談してもらえるので、これだけでもだいぶ理解度が高まったように思っています。
まとめ
今から書くことは私自身の反省点なのですが、私が異動してくる前は事業サイドに何か確認する、依頼するということに対して、申し訳なさを持っていた部分もあったようでした。
声を大にして言いたいことですが、むしろいいプロダクト作りに生きるならなんでも言って!と思ってます。
なので、もしこの記事を見てくださっている方の中に、同じようなことを考えているプロダクトマネージャーや開発組織の方がいらっしゃれば遠慮なくどんどんコミュニケーションを取ってほしいです。
また、事業サイドの方についても、協力する気満々だよ〜ということを開発サイドに伝えていってほしいです。
それぞれがそれぞれの役割で同じものに携わる仲間なので、これからもより協力し合いながらいいプロダクトを提供していきたいと思います。