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ママのワークライフ                       「イエナ式おうち探求塾」のすすめ

ここ20年ほど、子育て中の母親が「子どもと一緒にはたらく」ということを様々な形で実践してきました。

最初にやったのは、初孫「かのん」が生まれてからのこと。(実は自分の子育ては完全なフルタイムワーママだったし、おまけに土日祝はボランティアでカブスカウト隊のリーダーとして子どもたちと野山を駆け回っていた)

そんなワーカーホリックな私が、何故急に「子どもと一緒に働こう!」などと言い出したのか?
それは・・・

起業してみてわかった日本社会の歪み

実家が商売していて、母親が苦労しているのを目の当たりにしていた私は、起業なんてこれっぽっちも興味なかった。でも、商売人の子どもだったからか?いわゆる「営業」は得意だったのです。子ども時代に良く、家の手伝いをしていました。それはお小遣いが欲しいからとかではなく、「働く母親を助けたかった」というなんとも意地らしい理由からなのです(母親大好きっ子)その辺りから、私の生涯をかけてやりたいことの片鱗がはじまっていたのかも知れません。
起業には興味がないけど、「働く母親、働きたい母親のサポートがしたい」という気持ちが次第に大きくなりだしたのです。

縁あってコンサルタントとして起業したのが2006年。そこから右も左もわからず、大きなしくじりも経験しながら、2007年に立ち上げたNPO法人、そこで最初にやったのが「子ども起業塾」でした。カブスカウトでの経験もあり、子どもたちとの関わりの面白さにどハマり!
そんな中、ある夏のキャンプで小学校2年生の男の子が言った一言が私の人生の大きな分岐点になりました。
教育熱心なご両親のもとで育ったその子は運動が苦手、中学受験を目指して、毎日塾通いの日々、そんな中、カブスカウトにも入隊。ひ弱でか細い声で自己主張も全くしない子でした。

家に帰りたくない!

そんな彼がキャンプに来た初日から目をキラキラさせて仲間と楽しそうにしている姿を見て「やっぱり子どもは自然の中でのびのびすることが一番だな」と、嬉しくなりました。そんな彼が帰る日のお昼ご飯を食べた後にポツリと・・「帰りたくない!帰ったらまた塾通いの毎日だ!」。
その言葉を聞いて、単純な私は「ママに塾行くの嫌だ!っていえばいいやん」と言ったのです。その時の彼の寂しそうな背中をいまでも思い出します。
彼は
「塾に行って勉強しないとろくな大人になれないんだよ!」と言って、肩を落として迎えに来た母親の車で帰っていきました。

経済成長のためだけの教育?


イエナプランを日本に普及されているリヒテルズ直子さんのオンライン講座を昨年1年間学びました。その中でリヒテルズさんがおっしゃっていたのが、学校の目的が、戦後、「経済発展のためだけの教育になったのではないか?」ということです。確かに、テストの点や運動能力の高さだけを競うような教育。「学校は、人間として大人にるための練習の場所、共に生きる社会を作るための学び」というイエナプランの20の原則からはほど遠い、学校教育になっている気がします。

カブスカウトでの経験とから始めた
赤ちゃん先生プロジェクト
それから11年が経ち、当初0歳だった赤ちゃん先生たちが小学生となり
学校教育の様々な課題を見聞きする様になりました。
同時に理想の教育を探し求めていた時に出会ったのは
オランダで広がった「イエナプラン教育」

子どもの幸福度が高い国オランダそのわけは?

久しぶりに私のこころに火が灯りました!
30年前のカブスカウトでの彼の背中を、何もできずに見送ったあの日の自分に教えてあげたい!
「人間のための教育がオランダにあったよ!」と・・・

そこからイエナ式おうち探求塾になった経緯は次回書かせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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