とある漫画で、夢を諦めた主人公が吸ったこともない煙草を吸うシーンがあります。
何かやったことのないことを始めてみたい。
バレエダンサーだった主人公は、長年伸ばしてきた長い髪をショートに切り、新しい人生をスタートさせていくんです。
煙草もその新しいことの一つでした。ただ、吸ったこともないものだから、全く味わえずむせてしまうんですね。
そんな主人公にお隣さんが言うんです。
「その歳になるまで必要じゃなかったものは、本当に必要なものじゃないんですよ。」
あ、確かにそうだ。って素直にそう思いました。お酒だって煙草だって何だって、やっている人は自分には必要だとどこかでわかっているから続けてるのかな、とか思った訳です。
逆を言えば、長く続けてきたものは自分にとって必要だったから続いてきたのかな、と。
その主人公が20数年間バレエをやってきたように。
私が18年間音楽を続けてきたように。
2017.1.16 のひとりごと。
「必要」
おかざきめぐみ