見出し画像

この痛みとの闘い方

※私はできるだけ明るく物事を考えたいと思っているので、こういった類の事はあまり書かないのですが、今日のひとりごとは少々ダークです。お食事中の方には不愉快な内容となっている可能性があります。そうゆう事なら読みたくないなぁ、と思われる方はどうぞUターンしてくださいませ。




世の中にはそういう種類の人がいるんです。

急に目がチカチカしてきて、文字が読めなくなったり、

妙に生欠伸が止まらなくなったり。

そうこうしているうちにズキズキとしだすんですよ。

こないだまでは左側だったけど、最近は右側です。

頭がおかしくなってしまったのかと不安になります。

楽譜や本が読めなくなると悲しくなります。

音楽もあまり聴けません。

明るい光が憎たらしくなったりします。

戻ってきそうだから食事には細心の注意を払わなくてはなりません。

何も食べていなくても、上がってきてしまう時もあります。

とてもニガい思いをします。

私が5歳くらいの頃は、早朝の空腹状態でわんわん泣きながら痛いのと苦いのを耐えていました。

母親も父親もあまりの喚き声に途方に暮れていました。

1ヶ月に1回くらいは学校を休むような子供でした。

楽しみにしていた遠足もマラソン大会も、痛くて行けませんでした。

小さな子供の身体にあの痛みは酷というものです。

不思議なことに、音楽を始めた小学校3年生の頃から

パタリと来なくなりました。

それから東京に来るまで、ほとんど来る事はありませんでした。

だから、もう来ないと思っていたのです。

だから、もうすっかり忘れていました。

あの痛いのはある日突然やって来るという事を。


東京で初めてやってきた時は、脳の病気じゃないかと思って焦りました。

でも、そうじゃなかった。

俺のこと忘れたなんて言わせねぇよ、って言われてる気分でした。

また、いつ来るかわからない爆弾を抱えなきゃならなくなりました。

今度こそ、パタリと来なくなる事はないかも知れない。

立っているのか座っているのかわからなくなる時もあるけど、

仕事場にいたら直ぐには帰れません。

だって、見た目はいたって普通な事が多いから。

頭の中では終始金槌で殴られてるような、氾濫しまくってる濁流の川みたいな、緊急事態のサイレンが鳴りっぱなしなのに、

それで、頭が痛いので少し横にならせてください、だなんて。

仮病だと思われかねないから、ヒヤヒヤものです。

というか、自己管理もできないなんて、って自分で自分を叱ってしまいます。

人から責められる前に自分で責めてしまいます。

だから本当に倒れそうになるまでは全力で平静を装います。

同じような痛みで悩んでいる人は、本当に大勢います。

この痛みを理解していない人も、本当に大勢います。


私のこの文章が、何かを劇的に変えるとは思っていません。

一体何人の人がこれを読むかもわかりません。

ただ、世の中にはそうゆうものと闘って生きてる人が居るって

その事実を知ってる人が一人でも増えたらいい、とは思っています。

それと、今日も片頭痛で1日を潰してしまったとうなだれている人へ。

あなただけじゃないですよって、伝えたかったんです。

あぁ、届くといいな。




2017.1.20 のひとりごと。
「この痛みとの闘い方」
おかざきめぐみ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?