これからご家族を介護していく、準備するには(介護保険利用編)
急にご家族が、入院し在宅での生活が厳しくなるということがあります。そんな時の強い味方は、介護保険の介護サービス(コスト安)または介護保険を利用しない保険外サービス(コスト高)があります。
早急に支援が必要な場合は、後者の保険外サービスが最適です。前者の介護保険の利用については、保険者(お住まいの市区町村)認定調査・認定結果等の調査件数にもより、1~2ヶ月待ちということも考えられます。
ご家族が高齢の場合、介護保険の介護サービスを利用するには、以下の手順で進める必要があります。今回は介護保険の介護サービスの申請から導入までの流れを一緒に見ていきましょう。
1. 要介護認定の申請
介護サービスを利用するには、まず要介護認定を受ける必要があります。要介護認定は、市区町村の介護保険担当課 に指定された書類にて申請します。
申請に必要な書類
要介護認定申請書
本人・代理人の住民票
本人・代理人の健康保険証
介護保険被保険者証(65歳になると保険者より郵送されてきます。)
主治医意見書(必要に応じて)
申請の流れ
市区町村の介護保険担当課に電話で予約する。
必要書類を準備する。
予約した日時に、市区町村の介護保険担当課を訪れる。
職員から聞き取り調査を受ける。(市区町村により違う場合があります。)
訪問調査の日程を調整する。
訪問調査を受ける。
認定結果の通知を受け取る。
2. ケアプランの作成
要介護認定を受け、要介護者と認定された場合は、ケアプランの作成 を依頼することができます。ケアプランは、介護支援専門員(ケアマネージャー)が作成します。
ケアプラン作成の流れ
居宅介護支援事業所に連絡し、ケアプラン作成の依頼をする。
担当が決まったら、担当のケアマネージャーと面談する。
ご本人や家族の希望を伝える。
ケアマネージャーが介護状況を調査する。
ケアプランを作成する。
ケアプランの内容を確認し、同意する。
3. 介護サービスの利用
ケアプランに基づいて、介護サービスを利用することができます。介護サービスには、居宅介護サービス(訪問系) 、施設介護サービス (通所系 お泊り系)、福祉用具貸与サービス などがあります。
介護サービスの利用 選択方法
ケアマネージャーに利用したいサービスを伝える。
ケアマネージャーがサービス事業者を紹介する。
サービス事業者と契約する。
サービスを利用する。
介護保険の介護サービスを利用する際の注意点
居宅介護支援(ケアプラン作成)は無料 で利用できます。
利用するには、要介護認定 (認定には有効期間が設けられています。)を受ける必要があります。
ケアプランは、定期的に見直しされます。
介護サービスには、利用料金(利用したサービス料の1割~3割負担) がかかります。