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睡眠時間の使い道/愛おしき日常(第8回)
一度ハマると、区切りがつくまでやりきりたい性格だ。
これがシーズン続きの海外ドラマで起きると厄介なことになる。
2005年に登場した「プリズン・ブレイク」。
以前はこいつにもやられてしまった。
主人公は、天才的頭脳の持ち主。ある時、冤罪をかけられ刑務所行きとなり、どうにかこうにかして脱獄を企てるストーリーである。
これがまたシーズン5まであるもんだから、長い闘いとなること必死。
そもそも成長の見られない英会話力の訓練にと、軽い気持ちで始めたこのドラマ。
もはや「最終回よ、はよ来てくれ。私を開放してくれ。」とさっさと終わりを迎えたいような、シーズン6もほしくなるような、そんな複雑な気持ちで主人公の神業脱獄を眺める。
ハマったときは、寝食を忘れて、お尻がすり減ろうともじっと座り続け、とにかく見続けられる。そういうタイプだ。
見続けること18時間。
シーズンの半分近く脱獄問答を見続けて1日を終えることもあった。
人間、それだけ観ていると、主人公に惚れるか、目を閉じると登場人物がチカチカと思い浮かぶかである。
私の場合は行き過ぎると夢で現れる。
視聴時間が進むほどに、夢は臨場感が増していく。数回に渡り夢をみたが、気がついたときには脱獄演習をしていた。
今思えば人生の貴重な時間を、脱獄のイメトレに費やすとは、愚かなのか贅沢なのかわからない。
とりあえず、英語には全く影響がなかったことは言うまでもない。
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