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第17週 土曜日 メディアで活躍する女性 石井ふく子

17人目のメディアで活躍する女性は日本のテレビプロデューサー、舞台演出家の石井ふく子さんです。


石井 ふく子(いしい ふくこ)さんは1926年9月1日 東京府東京市下谷区(現・東京都台東区下谷)でお生まれになりました。

お母さんは分川本の君鶴と呼ばれた芸者で小唄の家元になった三升延さんです。お父さんは劇団新派の俳優伊志井寛氏だが、義父であるため戸籍と血縁ともに関係がないそうです。お母さんの三升延さんが前夫の間に儲けて実祖母の子として届けた連れ子で、伊志井氏が三升さんと結婚の際にふく子さんの入籍を拒否したため、のちの三升さんが養子として迎えたそうです。

「戸籍上は伊志井は母である三升の夫であり、石井の父では無い[3]」と、著書「想い出かくれんぼ」で記してあるそうです。

伊志井氏の没後に遺産の分配を求めて伊志井氏が認知した実子と騒動するも、継子であるふく子さんに相続権は存在せずに和解し、のちに「20年以上経過してもなお、母と共に受けた屈辱として、その騒動のことを忘れていない」と前著書で記しているそうです。

元テレビ朝日アナウンサーの石井希和氏と女優の石井麗子さんは義理の姪にあたります。

石井ふく子さんは東京女子経済専門学校を卒業後に、新東宝の女優などを経て、1950年に日本電建へ入社して宣伝部で務められます。

1961年に東京放送(TBS)へ入社されます。

プロデューサーとして『肝っ玉かあさん』『ありがとう』を筆頭に、『女と味噌汁』「カミさんと私」「おんなの家」「ぼくの妹に」「はじめまして」「家族」「道」「愛」「心」「出逢い」など、数々のホームドラマをヒットさせる(特に脚本家で盟友の橋田壽賀子と協業する「渡る世間は鬼ばかり」は、およそ30年も継続される長寿番組として非常に有名です)。

以下の俳優・女優を起用され、石井ファミリー・石井組と呼ばれます。


池内淳子、吉永小百合、佐久間良子、若尾文子、三田佳子、淡島千景、京マチ子、大原麗子、竹下景子、坂口良子、山田五十鈴、森光子、山村聰、いしだあゆみ、小川知子、松坂慶子、一路真輝、長山藍子、泉ピン子、中田喜子、野村真美、藤田朋子、赤木春恵、乙羽信子、杉村春子、山岡久乃、奈良岡朋子、京塚昌子、香川京子、草笛光子、河内桃子、藤岡琢也、宇津井健、大空眞弓、石坂浩二、佐良直美、波乃久里子、井上順、前田吟、角野卓造、沢田雅美、三田村邦彦、船越英一郎、徳重聡、植草克秀、東山紀之、錦織一清、高島礼子、音無美紀子、熊谷真実、東てる美、岡本信人、松村雄基、渋谷飛鳥、清水由紀。子役当時から坂上忍、伊藤淳史、えなりかずき


脚本家の橋田壽賀子さんとは公私に渡り間柄が長く、橋田と元TBSテレビプロデューサー岩崎嘉一氏の結婚に携わり(結婚式の仲人も石井ふく子さんが務めたそうです)、石井ふく子さんををモデルにして『春よ、来い』の花井涼子役は描かれた。

岩崎氏が1988年9月24日に肺腺がんの宣告を受け、橋田さんは翌年元日から始まるNHKの大河ドラマ「春日局」の準備をしていたそうです。

岩崎氏の看病をしながら1年続くドラマの脚本を書き上げる自信はなかったので橋田さんが石井ふく子さんに相談すると「いま番組から降りたら嘉一ちゃんは、自分ががんだって気づくかもしれないよ」と首を横に振って、それを止めたそうです。


橋田さんの作品に大きく影響するほどの親交があり、石井ファミリーと橋田ドラマの常連俳優は、事実上同じである。



1974年にTBSを退社後、「TBS専属のフリーランスプロデューサー」の立場[になられましたがだったが、2000年代以降は「想いでかくれんぼ」(2000年)、「夫婦」(2006年)、「結婚」(2009年)など、橋田壽賀子脚本・渡哲也主演のスペシャルドラマをテレビ朝日で手掛けておられます。


1968年11月の新派公演「なつかしい顔」(新橋演舞場)から舞台の演出を手掛けるようになり、以来足掛け40年に渡り386作品を演出されています。

義父の伊志井寛氏との関係から劇団新派との関わりが深く、京塚昌子さんを筆頭に新派出身の役者を多く自身のドラマや舞台に起用し、また新派公演の演出も度々担当しておられます。

劇場は、名鉄ホール・芸術座・新橋演舞場・明治座・帝国劇場・飛天・近鉄劇場・松竹座・博多座・御園座・中日劇場・日生劇場・ル テアトル銀座・大阪新歌舞伎座・京都南座・新宿コマ劇場・三越劇場などで演出実績がある。

長年の活動により、石井ふく子さんは過去に3度ギネス世界記録に認定されています。

1985年に「テレビ番組最多プロデュース」(1,007本
2014年に87歳342日の「世界最高齢の現役テレビプロデューサー
2015年に舞台初演作演出本数183作品

2014年4月より淑徳大学人文学部表現学科客員教授に就任されています。












めぐめぐがすごいと思う石井ふく子さんのこと

1芸能一家に生まれられ、女優などもされていながら、プロデューサーとして素晴らしい才能を開花されたこと。

2友人でほとんど年の変わらない脚本家の橋田壽賀子さんと二人三脚で多くの素晴らしいメディアで活躍する方々を輩出されたこと。

3そして舞台演出家としても素晴らしい舞台を世に送り、日本の文化をますます盛んにしていること。



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