【フェムテック⑨通信】2022年第3四半期・日本のフェムテックニュース振り返り
2022年第3四半期のフェムテックに関するニュースは、大企業でのフェムテック事業の新たなサービス展開や福利厚生導入など、働く女性に向けたサービスへの動きが活発になった。
2022年7月~9月の日本のフェムテックを振り返りながら、第4四半期はどのような流れになるのか予測してみたので、参考にしてほしい。
1.大企業の動き:福利厚生や新規事業
①女性のヘルスケアで企業が変わる、ポーラが実践する健康経営とは
②【生理について知って変わった企業】大塚製薬、オルビス、サイバーエージェントの取り組みを取材
③SOMPOひまわり、社員の健康支援 アプリや郵送で
④『ルナルナ オフィス』、大建工業へ導入!
⑤日立コンサルティングとお茶の水女子大、「ジェンダード・イノベーション」に関する共同研究を開始
⑥サイバー系、女性向けオンライン診療
2.資金調達や事業譲渡:妊活関連企業が活発に
⑦生殖再生医療のDioseve(ディオシーヴ)、シードラウンドで4.0億円の資金調達を実施
⑧医療ベンチャーVarinos、シリーズCで6億円を調達
⑨株式会社WRAYが、KIRIN HEALTH INNOVATION FUNDなどを引受先とする総額1.4億円の資金調達を実施
⑩女性医療×AIのvivolaが、プレシリーズAラウンドで1.2億円の資金調達を実施
⑪妊活・不妊治療支援のファミワンが、卵巣年齢チェックキットの「F check」等の事業譲渡を発表
3.フェムテックや女性の健康に関する調査による可視化
⑫国内の体外受精出生、初の減少…コロナと適齢期女性減で20年は前年比201人減
⑬出生率反転、波乗れぬ日本
⑭ジェンダーギャップ指数 116位 国内の動きは
⑮働く女性は年間60日、月経による不快な症状に悩んでいる
【まとめと予想】2022年第4四半期は、調査結果をもとに、PMSや妊活支援など多くの企業が動きだす?
上記の記事は、日本のオンラインピルのプレーヤーが増えている理由を解説したものだが、少し前までは「吸水ショーツ戦国時代」とも言われていたフェムテック・フェムケア市場が、「オンラインピル戦国時代」になっている。
引き続き月経関連のサービスが増える、もしくは妊活・不妊領域へフェーズが移る過渡期になるのが、第4四半期かもしれない。
月経不調による労働損失が年間4,911億円とも言われる中、PMS(月経前症候群)にも注目が集まり、製品やサービスも増えてきている中、第4四半期はPMSや妊活支援に関する企業が増えてくるのではと、筆者は推測している。