フェムテック×ミニ保険が増えている理由を考えてみる
もともと保険業界では、「女性保険」と言われる女性向け医療保険はありましたが、コロナ禍になってからミニ保険(少額短期保険)の分野で、女性特有の病気に疾患した際の支払いを補償する保険が増えてきました。
最近ではコロナ禍における「コロナ保険」をスピーディに発売するなど、注目のミニ保険分野で、直近1年間で発売された日本国内のミニ保険を3商品紹介します。
母子保険はぐ(スマートプラス少額短期保険)
2020年8月24日に発売された「母子保険はぐ」。
コロナ禍で「産後うつ」が3倍になったというデータもあり、社会問題になっています。妹も「産後うつ」で大変だったと聞いており、身近な課題です。
FinatextグループCEO林さんの奥さまが、産後うつになった経験から開発された「母子保険はぐ」。妊婦さん向けの医療保険で、出産前後で保障が切り替わるのがユニークな仕組みです。
以下の記事に、「母子保険はぐ」の誕生秘話が語られていますので、ぜひご覧ください。
出産保険(太陽生命保険)
2021年9月1日に発売開始された、妊婦さん専用保険「出産保険」
太陽生命保険のインターネットチャネル「スマ保険」専用商品です。
産前産後の女性を支援するため、所定の妊娠うつ・産後うつを保障するだけでなく、妊娠時や出産時の異常、妊娠中から産後にかけて特に心配な疾病等も保障するとのことです。
乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険(MICIN少額短期保険)
2021年8月25日に発売開始された、女性特有がん罹患者専用の再発保障保険「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」。がんを経験した女性を支えるがん保険です。
「医療は進化を続け、見つかる病気や治せる病気が増えているのに、病気がわかるとその分、加入できる保険の成約が増えてしまう」という、医療と保険の矛盾・課題に挑戦したものだそう。
女性の生涯月経回数の増加に伴い、女性特有疾患のリスクも増加傾向にある中で、今後も注目したい分野・企業です。
まとめ:フェムテック×ミニ保険の可能性
日本生命の不妊治療保険「シュシュ」、ABC少額短期保険の「新ABCおかあさんほけんⅡ」など、日本では不妊治療や女性特有疾患に関する女性特有の保険は以前からありました。
15年の歴史があるミニ保険ですが、注目されてきたのはこの2~3年です。数カ月で商品を販売できるスピード感やデジタル化の波により、今後も女性特有疾患に関する保険が徐々に増えてくると感じています。
告知:Femtech Community Japan 大企業リバースピッチ
2021年は大手企業のフェムテック事業の発表・リリースが続いています。Femtech Communty Japanでは、2021年9月15日(水)18:00~、大企業リバースピッチを開催しますので、ぜひご参加をお待ちしています。
出典
・https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/R2fy_femtech.pdf