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【文章の基本】「専門用語」は使うべきか

文章を書く際に、専門用語を使うべきかどうか迷うことはありませんか?

一般的には、簡単な表現や日常的な言葉を使った方が読みやすく、理解しやすいとされています。

しかし、読み手や状況によっては、専門用語を使うことが適している場合もあります。

本記事では、どのような場合に専門用語を使うべきか、またその使い方について詳しく解説していきます。


Part1. 専門用語の使いかた

専門用語とは、その分野に詳しい人々が日常的に使用する特定の言葉やフレーズです。

たとえば、ライティングというテーマの文章を書くとします。

ライターに向けた文章であれば、「ひらく(※1)」や「表記ゆれ(※2)」といった専門用語を使うのはありです。

なぜなら、専門用語を知っている人に向けた文章だからです。

※1 ひらく:ひらがなで表記すること
※2 表記ゆれ:単語の表記が統一されていないこと

つまり、専門用語は、その分野に精通している人々に向けた文章において使うのが有効的と言えます。

これに対し、一般向けの文章や初心者向けの記事では、専門用語を避け、別の言葉で説明することが求められます。

たとえば、「ひらく」という専門用語を「ひらがなで表記する」と言い換えることで、専門知識のない読み手にも伝わりやすくなります。

Part2. 読み手を意識した表現選び

大前提は「読み手を意識して表現を選ぶ」です。

文章を書きはじめる前に、『「誰に」「何を」伝えるか』を決めますよね?そのなかの「誰に」の部分にあたります。

「誰に」を定めないと、相手に適した表現が使えません。

「初心者」を読み手として想定しているのに、専門用語を使ったら読み手に伝わらないですよね?

この前提を踏まえて、実践的なポイントをご紹介します。

① 読み手の背景を意識する

文章を書く際に最も重要なことは、誰がその文章を読むのかを常に意識することです。

専門家や業界関係者向けの文章では、専門用語を使うことで情報伝達が効率的になりますが、一般向けや初心者向けでは簡単な表現を優先することが必要です。

このことからも、「読み手は専門用語を知っている想定なのか、あるいは専門用語を知らない想定なのか」を決めておく必要があることがおわかりいただけるのではないでしょうか。

② 専門用語を使わない場合は、具体例を添えてわかりやすく書く

「文章の書きやすさ」という観点で言うなら、専門用語を使うほうが書きやすいです。

なぜなら、余計な説明をしなくていいから。

ですが、これはあくまでも「書き手の都合」です。

文章は「読み手に伝わってなんぼ」なので、常に「読み手の立場に立って書く」ことが求められます。

したがって、「初心者(または専門用語を知らない人)」に向けた文章を書く際には、専門用語を使わずに説明する必要があります。

たとえば、「ひらく」という専門用語。これを「ひらく」を使わずに説明すると「ひらがなで表記すること」となります。

このとき、「具体例」を添えると、読み手はもっと理解しやすくなります。

こんな感じです。

文章を書くとき、ひらがなで書くか漢字で書くか迷うことありませんか?実は、単語のなかには「ひらがなで表記するほうがよい」ものがあります。

こちらをご覧ください。

・既に →  すでに
・〜と言う事 →  〜ということ
・出来る →  できる

具体例は必須ではありませんが、「伝わる文章を書くための工夫のひとつ」として覚えておくことをオススメします。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

もしかしたら、この記事を読んでくださっている方のなかには、無意識のうちに専門用語を使って文章を書いている方もいるかもしれません。

この記事を通してお伝えしたかったのは「専門用語を使ってはいけない」ということではありません。

この記事でお伝えしたかったのは

想定している読み手に適した表現を選ぶこと

です。

したがって、専門用語を知っている人に向けた文章では専門用語を使うのはOKです。(むしろ使ってください)

ですが、専門的な知識を持っていない人に向けた文章において専門用語を使うのは逆効果です。この場合は、別の言葉で説明するほうが伝わります。

「読み手は誰なのか」を意識しながら適切な表現を選び、わかりやすく伝えることを意識して文章を書いてみてく

それが「伝わる文章を書くカギ」となります。

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