英単語の暗記は、人と知り合うのに似てる
分厚い英単語帳をパラパラとめくりながら、「こんなの覚えられるわけないわ...」と心が折れそうになったことがあるのは、きっと私だけではないはず。
いや、書店で単語帳を買った瞬間は、「できる!やったる!」と決意したんです。
でも1ヶ月、2ヶ月たち、いまだに覚えきれない単語の群れを前にして、途方に暮れる...。
そんな経験、あなたにもありますよね?
でも私、ある時ふと思ったんです。
「人と知り合う時だって、一回チラッと見ただけの人の顔を覚えられないし、何千人もの顔と名前を正確に覚えるのはかなり難しい。英単語も同じじゃない?」と。
今日は、単語暗記は、知らない人と知り合う過程に似てるのではないかという私の勝手な仮説について。
人と知り合う過程
人と知り合う時って、多分こんな感じ。
①全く顔も名前も知らない段階
道ですれ違ったとか、コンビニで見かけたとか、そんなレベル。
注意して見ていなければ「そんな人いた?」と全く覚えていない。
②前に見たかもな、という段階
いつも行くコンビニに行ったら、何となく前に見たことのあるような人が。
でも良く覚えてないし、本当にその人かも分からない。
ま、違うかもな、と気にも留めない。
③たまに見かけるな、という段階
またコンビニに行ったら、あの人が。
顔の造形も背丈も、多分あの人。名前は知らないけど。
このコンビニによく来るんだな〜、私と同じだ、とようやくその人を認識する段階。
④よく見るな、という段階
あ、またいる。コンビニでまたまた見かけたあの人。
髪の毛もじゃもじゃだから、「もじゃさん」とでも呼ぼうかしら。
確実にその人を認識して特定できるも、名前は分からない段階。
⑤挨拶をする段階
また会った。どうやら向こうも、こちらのことを認識しているよう。
目が合ったので何となく「こんにちは〜」と言ってみる。
向こうも「こんにちは!」と笑顔で返してくれた。
⑥世間話をする段階
またコンビニで会ったので「こんにちは!また会いましたね」と言ってみる。
「今日は暑いからアイス買っちゃったよ!在宅ワークだから、ちょっとは体動かさなきゃと思ってコンビニに来るんだよね〜」とその人。
在宅ワークなの、私と同じだ。ちょっと親近感。
その後、会う度に世間話をする仲に。
⑦友達になる段階
それ以来ちょくちょくコンビニで会い、色々なことを知った。
名前は中島健人さん。独身の40歳。
今年会社を辞めて、在宅でフリーランスになったらしい。
趣味は釣りで、休日は暇さえあれば海に行くらしい。
なんと私の趣味も釣りなので、今度一緒に釣りでもしようと約束した。
ちなみに、髪の毛がもじゃもじゃなのはナチュラルな天パらしい。
単語も人も、仲良くなるのには時間がかかる
コンビニ行きすぎ!なのは置いておくとして。
人と知り合って仲良くなるのって、大体こんな感じじゃないでしょうか。
出会ったその日にフォーリンラブ!みたいなことも無きにしも非ずだけど、大抵は徐々に仲良くなっていくと思います。
単語暗記も、これとすごくよく似ていると思うんですよね。
初見では「何この単語。意味不明。」というような、全く馴染みのない語彙たち。
でも、何回も何回もめげずに単語帳をめくるうちに、「なんか見たことあるな」となり、いつしか「これ、前に見たなー!何だっけ?見たのは分かるけど思い出せない!」となり、そして最後には「これは◯◯という意味!」と覚えられるようになる。
だから、大切なのは一回で覚えることではなく、何度も何度もコンビニに通ったように、何度も何度も単語帳をめくること。
あの人に会えるかは分からなくてもコンビニに行くみたいに、覚えられるか分からなくてもとりあえず単語帳をめくること。
私の好きなYouTubeで、言語習得について解説しているアメリカ人の方の動画があります。
この方は、太陽系になぞらえて言語習得を語っていますが、とても腑に落ちます。
太陽系の外にあった単語が、徐々に徐々に内側に近づいてきて、いつしかとても身近になる。
そんなイメージをもって、気長に単語帳と向き合うと良いのではないかと思います。
一気に仲良くなる方法
でも、私にはそんなに時間ないわ。忙しいからなるべく早く覚えたい!
という方もいるかもしれません。
そういう方には、また次回の記事でとっておきの方法をお伝えします。
長くなったので今日はここまで。