気付いたことがある。 自分の価値は何処で見出すんだろうって。生まれてきてから子供を産むまで、自分が中心だった。でも子供を授かってからは一気に逆転し、今度は子供中心の生活になった。ここまでは良い。だって親も子も一緒に成長するから。問題は、これからどうやってお互いに共依存なくそれぞれが自分の道に導かれていくか。その理想な関係にどうやって持っていくか。 子供が家を出てオランダに住み始めて四年、私もパリに移り一人暮らしを始めて二年、そろそろ私達の親子関係も物理的に離れたし、新し
先月知り合ったのは綺麗なカナダ人女性。毎日くるくると自分の意見が変わって、なんだか忙しそうだ。それを側で見てたら、自分にもそんなところがある、 人の事は言えないって思った。 結局のところ、エゴが邪魔してあちらこちらと行ってしまうのだ。 昨日は愛が勝ったのに、今日はエゴの方が勝つみたいな……。勝ち負けを言っている時点でもうダメなんだけど。だからいっその事何にも逆らわずに、毎日を愛に任せればいい。 大体、エゴは何処から来るんだろうか。自分を宥める為の行為?武器?結局何
恋をした。毎日が楽しかった。薔薇色の世界とは良く言ったものだ。 それなのにいきなりストップした。このまましおれたまま人生が終わるのか… 私が芸術家だから気持ちにこんなにムラができるのか。それとも恋する乙女はみんなこんな感じなのか。久しぶりにウキウキしたのに。ドキドキするまではいかなかったけど、心が軽やかになって自分が綺麗になるのを見るのも嬉しかった。姿勢を良くしてからもそうだけど、このなんとも言えないホルモンのせいか?キラキラしてきた自分にもうっとりした。何を着ようか、
五十歳を過ぎてから段々と体に変化が現れてきた。顔の頬が垂れてきているのを目の当たりにして、これからこうしてどんどん老けていくのかと思ったらとても惨めに感じた。 前に母が私にたまに会うと、私老けたでしょ?ってよく聞いてきたのを思い出す。当時、私にはその意味がさっぱり理解出来ず、母が真剣に聞いてくるのも可笑しく聞こえただけだった。でも今なら痛いほど分かる。私も同じステージに入ったから。 歳を取るってこういう事かと悩み始め、二、三年前の私と何処が違うのか、昔の写真などを見
旅先に向かう途中でいつも思うことがある。 「知らない土地に出掛けると、新しい出会いがある。話している間に自分がなんて小さいんだろうって思うことがある。それでもどうして旅を続けたいって思うんだろうって。」 でも出てきてしまったからには後には戻れない。きっといつもと同じように、慣れてるベッドで目を覚まし、大好きな音楽を聴きながら、大好きなカップで紅茶を飲み、大好きな空間にいれる自分がこんなに心地良くて仕方ないのに、わざわざ未知な世界に、それももしかしたらあんまり好ましくな
スペイン人の彼女は髪がクルクルでとても見た目のかっこいいセクシーな女性だった。ペネロペクルスのような魅力もあって、強いというか、人を惹きつける魅力のある人だった。 彼女とは息子が通っていたインターの学校で知り合って、それからの数年はほとんど毎日のように話す仲だった。 私はいつも思う、誰かに出会ったからには何かを学びたいって。それは良いことでもそうでない事でも学べる。生きている時間一瞬でも無駄にしたくないと思うから。 そして今回、彼女から学んだことは、「一点集中」だ
野原に咲く小さな花のように、ただ坦々と堂々と生きれば良い。そして愛の波動を今へ今へと放てながら生きるのが一番楽で幸せなのを実感する。 今まで自分を愛するってどんな感じなのだろうってずっと考えていた。 愛おしい子供の寝顔を見ていると、この子がただただ幸せでいてくれるだけで良いと思う。それが私達人類の自然な想い。それは本当は神が人類みんなに願う事だって言うのを聞いた時、全くその通りだって思った。お金持ちでなくても、もてなくてもいい、自分の好きなことができて、幸せでいてく
オーストリアにバードガスタインという華やかだった面影のある小さな街がある。夏は避暑地として、冬はスキーや狩りを楽しむ山の奥にある素敵なところだ。 私がそこにを知ったのは、ウィーンに来た頃から私を友人として迎えてくれたスウェーデン人の元スーパーモデルだったPiaが連れてきてくれたからだった。彼女のたくさんいる恋人の一人がこのバードガスタインにいた。 (当時90年代初めのウィーンはかなり保守的だったので、アジア人の私が現地の友達を作るのは容易ではなかった) その彼は建
八月三日。 日本にいる兄から電話があった。珍しく二度も立て続けにかけてきた。 八月三日は毎年、父の家に花火大会を観に大勢の人が集まる日だった。家のテラスからは、熱海の海の船から放つ花火がちょうど目の前に見えるので、人を招んで観るようになり、いつのまにか大勢の人が来る自慢の恒例のパーティーとなっていた。集まる人たちは大体毎年同じ顔ぶれで、お菓子を持ってきてくれるご夫婦や、釣り仲間の建築家や写真家など、加えて大学の教え子達だったりした。毎回大勢の人が集まるので、父の奥
昨日の夜 YouTubeで「振るえる」ことについて話しているのを見つけた。 よく引き寄せの話を聞くけど、いまいちピンと来なくて、私には100パーセント理解出来ない事なんだと、半分諦めていた。 要するに波動だという事も、潜在意識に入れ込んでいくというのも分かった。でもなんだかしっくりこない。どうやったら良いの? それによると人が感動したり、涙する時、人は宇宙と繋がって三位一体になるらしく、そこで心が振るえるらしい。そして素直に自分に従って心が振るえる事をすれば良いら
母はとてもプライドの高い人だった。こういう人は周りに迷惑をかけることが多い。自分のプライドのせいで自分しか見えないし、おまけに自分の考えをみんなに押し付けるから、合わせるのも大変で全く困る。そして不思議な事に何故かこういう人が私の周りに虫がわくように出てくる。 中学時代からそんな子が現れ始めた。その子は私にもプライドの高い、ではなく、お高くとまった人になるのが良いと押し迫ってきた。私はまだナイーブ(うぶという意味で) だったから、それもカッコいいかもしれないと、ぎこちな
この作品はだいぶ前に作った小さいネストから成長して巨大に化けた物。 私はテキスタイルを美大で専攻していた。本当はファッションが大好きでファッション科に行っても良かったけど、自分が作った洋服しか着られなくなるのかと思うと何となく寂しくて、テキスタイルだったら布や繊維一般を味わえると思ってテキスタイルを選んだ。 そこから縫ったり織ったり、染めたり、色んなテクニックを学んだ。今も美しいタペストリーや洋服や、布など見るとワクワクする。 例えば、パリにあるアレクサンダーマク
最近デートアプリを始めた。男の人の写真が出てきて右や左にやる、オンラインショップのお買い物形式。欲しい人をその中から探す。このアプリは何度も友人に薦められてきたけど、何となく気が向かないので躊躇していた。それがお節介な友人が半分無理矢理私のアカウントを作った。でもやっぱり二週間で脱落。何となく虚しいし、アプリで会える人などあまり当てにしてない。 それでも一人だけが残った。その彼はイタリア人。フィレンツェの人で九月からパリに引っ越してくるらしい。せっかくパリに住み始めたから
十何年前くらいから右側の手首の内側にボコっとした物が出来た。特にたくさん手を使った日は眠れないこともある程激痛があった。私は物を作る仕事をしているので、そんな夜がしょっちゅうでとても厄介だった。でも仕事の量が多すぎて、いつのタイミングで手術が出来るか、そうこうしているうちにいつもチャンスを逃していた。やっと今週その日が来た。 手術を受ける病院にはもう行ったことがあった。それは友達が手術をした後、彼女をピックアップした病院がここだったから。パリ市内だけどちょっと遠くて、
知ってた? DOGの反対はGODだよ。 by 圭
自分が信じる事をすればいい。 これがこれからの私の世界。ビアンナーレでもあった、良い作品はやはり百パーセントを出し切っている。今週はそんな事を考えたい。そして何処のアングルからでもアプローチ出来るようにしよう。これからは私が全てを決めていく。今まで通りやる事を step by step やっていけば良い。書く事もやれば良いし、これから新しいキャラも作っていく。今までのことは感謝で受け取り過ぎていく。そして新しいステージができる。もっと大きくなる。 大きな家に住んで