おうちアスレチック
4月から始まった子どもたちとの自宅生活も6週間を超えました。
子どもと過ごしながらの在宅ワークの日々。
毎日元気いっぱい動きまくりたい子どもたち3人(6歳♂・4歳♂・1歳♂)が家の中でどうやったら楽しめるか(=どうやって有り余る体力を消費してくれるか)、親の心に余裕を作るために少しでも子どもたちだけで過ごす時間を作るにはどうしたらいいかと考え、家族みんな快適に過ごしたい、という思いでおうちアスレチックを製作しました。
軽い気持ちでTwitterに写真をアップしたら思いの外「うちでも作りたい!」という反応が届いたので、おうちアスレチックを頑張って製作してくれた夫に、作り方(と製作への熱い思い)を書いてもらいました。
以下、夫も書いていますが、このおうちアスレチックは素人が自分の子どもたちが楽しく遊ぶためだけに作ったものです。耐荷重も我が家の子どもたちの体重で計算しています。
安全性は保証できませんので、耐荷重の計算など気になる方はメーカーや工務店などにお問い合わせください。
特に、白いわんぱくジムは完全にオリジナルカスタムです。ここに至るまでに何度も試行錯誤しています。子どもたちも高さに慣れるまでに時間がかかっていますので、初めはメーカー推奨の設計で作られることをオススメします。
<製作者>
ただのDIY好きの素人です。今回使用したイレクターは、パイプとジョイントをネジか接着剤で付けるだけというビギナーに優しい製品ですが、初めて組み立てたのでかなり苦戦しました。要するに素人です。
<場所>
・マンションは子どもが思いっきり飛んだり跳ねたりできないので、子ども・親・上下住民の三者全員がストレスを抱えてしまいます。そのため、最初から戸建を物件選びの前提とし、大きめ(8畳以上?)の部屋を子ども部屋にして放牧する案を当初から考えていました。
(ただし、マンションや違う部屋でも工夫次第でやり方はあると思います(後述))
<他に考えた選択肢>
①白いわんぱくジムを更にカスタム
我が家ではピープルさんの「白いわんぱくジム」という組み立て式のジャングルジムを4年以上愛用しています。
https://www.people-kk.co.jp/toys/Indoor/shiroigym.html
子どもの成長に合わせて自由にカスタムできるという最強アイテムで、カスタムを繰り返す中で拡張用の中古品を買い足したりして今に至っています。本当にこれはオススメです。鬼神コスパです。
しかし、今回のような大きく動けるものを作るにあたっては完全に強度が足りず断念。
②天井や壁に直接据え付ける
色々調べていくうちに、強度や据付方法についてかなりの知識・技術を要することが判明し断念。
③ボルダリングパネルを設置
専用パネル&ホルダーセット等を買って業者さんに据付けていただくだけという一番簡単な選択肢ですが、ガッツリ遊べるレベルにすると10万円以上かかることが判明し断念。コスパ低。
<採用策:ヤザキのイレクター>
ただ、ここで諦めると今後家族みんな(特に自分!!!)が苦しくなることは分かっていたので、「ニーズのあるところに商品あり」の考えに即して泣きながら徘徊を続けた結果、今回の製品に行き着きました。
【DIY用パイプ:イレクター(矢崎化工株式会社)】
https://www.diy-life.net/
スチールパイプをコーティングした「つよい・かるい・さびない」棒とジョイントを組み合わせるだけで自由に作りたいものを作れるというモノで、今回のジム製作にあたり最適な製品だったと思っています。
<設計・耐荷重>
せっかく作るので、①うんてい、②ぶら下がりロープ、③鉄棒の3機能が付くよう、かつ高さも子どもたちに無理のないものになるよう、あれこれ考えました。
設計イメージはなんとなく素人で書けるとしても、耐荷重に関しては計算ができないド素人なので、その形で本当に問題ないのか、細心の注意を払いながら書いては消しを繰り返していきました。(ただし、写真のものでもまだ足りないと思い後日追加補強&拡充)
具体的には、他製作者さまブログや公式サイトの耐荷重を参考にし、素人で不安なことも踏まえ、今回は公式最大積載質量の1/2を上限としました。6歳・4歳が二人同時に飛びついても耐荷重以下になります。
https://www.diy-life.net/design_list/strength_hari/
<材料>
直径28・32・42mmのうち、①子どもが掴める太さ、②mmまたぎのジョイント選択肢の少なさ、から全て28ミリを選択しました。
ジョイントはプラスチックとメタルの2種類あり、今回はプラ・メタル混合になりましたが予算に余裕があれば全てメタルにした方がはるかにメリットは大きいです。
プラはコストがメタルの1/3~4程度という点以外、組立(接着剤で付けないといけない)・強度(メタルよりは低い)・脱着(一度付けると基本もう外せない)と、全てにおいてメタルに劣ります。
特に、何度でも脱着することができる点は成長に合わせたうんていカスタムにおいて非常に重要でした。
<調達・製作>
手書きの恐ろしく汚い設計図と公式サイトを見ながら、既成パイプとジョイントを上記サイト内(マイリストを一覧印刷できて便利)でみつくろいつつ、それを手にホームセンターで直接調達しました。(案の定一回ではうまく行かずもう一度行くことに・・・)
ホームセンターの店員さんによっては親切に教えていただけるかもしれませんが、薄い見込み客に付きっきりフォローまでしていただける確率は恐らく低いので、頼らない前提でやった方がリスクは低いと思います。
また、パイプとジョイントを繋げる際、端を2〜3センチ程カットして調節したり(場合によります)、十字の片方を二つに切って調整したりもするので、ハンドカッターなるパイプ切り工具は必ず必要です。ヤザキさんの正規は5,000円近くしますが、私はその辺りに売っていた半額以下程度のものでも問題なく切れました。
<おわりに>
これまで周りにDIY友達がおらず孤独な悪戦苦闘を続けてきたので、この文章がどなたかのお役に少しでも立てたのであれば本望です。もう少しでコロナとの戦いを乗り切れると信じて、最後まで一緒に頑張りましょう!
<補足:マンションや子ども専用部屋がないご家庭の場合>
①白いわんぱくジムから始めてみる
※非常に残念ながら現在コロナの影響で在庫薄の状況が続いているようです※
イレクターを導入する前に、安価・軽量・簡単・着脱自在のわんぱくジムで子どもの反応を試してみるのも良いかと思います。
公式サイトには成長ステージに合わせて7通りカスタム方法が紹介されており、ネットでも野生の天才の皆さまが素晴らしい独自カスタムをされています。
https://www.people-kk.co.jp/toys/Indoor/shiroigym.html
公式サイトで紹介されている鉄棒やうんていの他、本当に何とでもどうとでも変形できるので、コロナ後の汎用性も高い製品だと思います。
②付けたい機能と制限をリストアップした上でミニマム版を作る
例えばボルダリングの代わりに、壁にパイプをあみだくじ状に張って蜘蛛のように遊んでもらうのも良いかもしれません。(ただ、突っ張りの荷重や壁へのネジ止め等、留意点が多すぎて完全にいちアイデアレベルですが・・・)
とにかくケースバイケースでアイデアは無限に広がるので、ご家庭ごとの状況に合わせて必ず何かしらの解は見つかるはずです。その解で子どもたちが喜んでくれるのであれば、既に私のものよりずっと素晴らしいものになっているのではないかと思います。