対話の深層を観察 日常編
前回「ひとり→向かいあう→絆のバランスとは?」に続いて、「行動観察から、深層に気づくコミュニケーション」について、小さな講座で、話す+ディスカッションをしていく機会を、2つのチームでおこないました。そのことについて、noteでも共有させていただきます。
エスノグラフィー(行動観察)
行動を観察→質問→聞かれると回顧→気づき
に繋がるコミュニケーション
言葉の表層+メッセージの深層
耳を傾けて聞くことも大切ですが、慣れていない状態で傾聴を続けると、だんだん疲れてしまうことがあります。
漠然とふんわり探していくと、手がかりやポイントがなかなか見つからず、しばらくして「灯台下暗しだった!」と気づく。。。私にも経験が多々ありますが、気になることは意外に身近なところにヒントがあるのかもしれません。
●信頼感を深めるコミュニケーション
1:親しい友人や同僚、家族を観察
(服装、仕草、話し方、内容、捉え方、趣味など無理のない範囲から)
2:気になることやヒントになりそうなことを、ポジティブな聞き方で
聞いてみる
3:小さな言葉の掛け合いから、だんだん会話を深めることで、意外な
発見や記憶が思い出されていきます
4:探していた方向のヒントへと繋がる
5:信頼感が深まっていく。気づきやヒント、方向性を見出すことにも
つながります。
※ とてもシンプルに思考を深め、振り返り、自分の思考パターンに気づく
手法です。
●エスノグラフィーとは
ギリシア語のethnos(民族)、graphein(記述)が合わさった英語で、「民族誌、民族誌学」と訳されています。
民族学、文化人類学などで使われている中心的な研究手法の一つで、フィールドワークによって、民族やカルチャーを長期にわたって観察し、話を聞いて、彼らの文化や行動様式を行動観察、記録を残すことをあらわしています。
心理学や教育学、医療分野、ビジネスの分野でも取り入れられています。
ビジネスの分野では、マーケティングやマネジメント、ディレクションなどで、新たなニーズや問題を発見するために有効な方法の一つとして、使用されている手法です。
共感からの展開法
サービスデザインとしてのアプローチ
エスノグラフィー手法を使用した展開
●サービスデザインの本質
企業と顧客の関係性を見つめなおし、事業自体の関係性を新たに
定義しなおすためのアプローチ法
1:ビジネス価値(社会的価値、市場価値)
・既存のブランディング、サービス提供価値 + 競合優位性
・事業の継続性
など
2:サービス+デザインの価値(バリュー・プロポジション)
・ターゲットやユーザーの生活価値観の抽出 など(提案階層)
・リサーチ→クリエイティブ戦略立案、提案(第1階層)
・プロジェクトマネージメント+ディレクション(第2階層)
3:顧客の要望
・期待価値
・社内でのプロジェクト発足から行動を起こす→相談発注までの流れ
次回以降
今回は、エスノグラフィーを使用したサービスデザインの本質と進め方までをまとめました。次回も引き続き、コミュニケーションと信頼感からの展開について、書かせていただきます。
余談
先日、会員をしている日本グラフィックデザイナー協会主催「文化人類学: 地球環境をテーマにした竹村真一氏の連続講座「地球塾」の、第1 回目「地球という星の来し方、行く末」を社内のディレクターと受講しました。
余力あれば、そのことも近日でまとめていきます。
それではこの辺りで、失礼いたします。
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